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淡海酢粕を食べて育った木下牧場の近江牛

公開日: : 2012/01/24 牧場・生産者

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滋賀県の北西、高島市に酒を原料に静地発酵で天然醸造酢を製造販売している
淡海酢有限会社という江戸後期から続く会社があります。

滋賀県では、唯一地元の酢醸造場となっており、
第二次大戦中の統制により一時期絶えていた醸造酢を復活させ、
三代目の今日まで、酢造りの技を伝承しているとのことだ。

昨年の8月に、BBCびわ湖放送の番組(びわカン)のロケで
淡海酢さんを訪れたときに、福井社長がこんなことをおっしゃっていた。

「むかしは、酢の粕を豚の餌に混ぜてやっていたことがあったらしく
肉質は柔らかくなり、甘みも増して、コクのある豚肉になったと先祖から聞いた覚えがある」

関連記事:経営者会報ブログ

そうと聞けば試してみたくなるのが私の性分。

結果はどうであれ、木下牧場さんにお願いして
さっそく、淡海酢粕を配合飼料に加えてもらうことにしたのです。

牛たちが食べるかどうかが心配だったのだが
思いのほか食いつきが良く、その淡海酢粕を食べた牛の肉が
本日、入荷してきた。
試食した段階では、いつも以上に甘みを感じ
去勢だが雌のような肉質に仕上がっていた。

淡海酢粕が原因かどうかはわからないが、
少なくとも、人間と同じで、牛も食べるものが成長する過程で大きな役割を果たす
ことは間違えのない事実だ。

牛は品種と飼料、育て方が肉の味となる。
そして熟成とタイミングが最終的な味を決定するのだ。

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さて、淡海酢粕を食べて育った木下牧場の近江牛。

木下牧場フェアは、明日1月25日23時59分で終了です。

お急ぎください!

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