所作
公開日:
:
2023/09/28
未分類
写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワインの印象が強いが、料理もおいしい。まだまだ認知度低いけど、ぜひ行ってみてください。ワイン好き、肉好きなら気にいると思います。
仕事で大切にしていること、気をつけていることを聞かれた。大切にしていることは、「基本を忠実に」気をつけていることは「所作」と答えた。
新しい食材(僕の場合は肉ですが)を探したり、技術を磨いたりすることも大事ですが、毎日毎日、同じことを繰り返し行うことが、もっと大事だと思っています。毎日同じことをやってるからこそ「気づき」や「発見」があり、成長するのではないでしょうか。でも、大半の人は我慢できないからやめてしまう、辛抱できないから腐ってしまう。それでは技術も身につきません。
所作については、常に気をつけている。肉を切るときの立ち居振る舞い、19歳のとき、修行先の店主から教えてもらった姿勢は、いまも常に意識している。まな板に立つ角度、包丁と肉との距離、なにひとつアレンジしていません。
捌き(脱骨作業)をするので、どうしてもユニフォームやエプロンは汚れる。汚れれば着替えればいい。ヘアスタイルも、手指も爪も清潔にしていないと、良い仕事はできない。アニマル浜口さんが、気合いだ!気合いだ!と叫んでるけど、まさに気合いだと思う。
あるイベントで、シェフのコックコートがクリーニングだしてるの?って聞きたくなるくらい汚れていた。いま汚したのか、染みついている汚れなのか分からないが、気になって料理を味わえなかった。
僕は、プチ潔癖症なので、気になりだしたら妄想が広がり気持ち悪くなることがある。だから初めましての寿司屋に誘われると、大将を見るまで不安しかない。腕が毛だらけならどうしよう、とか。
それはさておき、いま一度、仕事をする姿勢(服装も含めて)を見直してみてはどうでしょうか、というサカエヤのスタッフや同業者の若い子へ向けたメッセージでした。
関連記事
-
-
サカエヤ商品販売のご案内はFecebookページで
毎日、いろんな料理人の方と情報交換していますが、良い話なんてないです。みんな厳しいです。でも、僕の周
-
-
商品価値の少ない経産牛のスネ肉や前バラでまさか感動するとは。
牛スネ肉を使ったパクチーのとろみスープ。私はパクチーが苦手なので抜いてます。 スープを
-
-
生産量を減らして質を高める
生産量を増やして売り上げをあげようと思えば、人が足りない、場所が足りない、設備が足りない、お
-
-
格付けとしては最下位評価のC1そのお味は
日本の格付けは15通りからなりますが、最高峰は言わずと知れた「A5」です。ではいちばん評
-
-
フランス・ジャポン・エコー誌の取材はまさかの通訳なしだった
フランス・ジャポン・エコー(France Japon Éco)の編集長、レジス・アルノーさん
- 新記事
- 今月のジビーフも2頭入荷しています
- 旧記事
- 仕事の奥深さ


















