アルドール最後の日
公開日:
:
2020/08/02
未分類
アルドールが終わった。
と言っても次のステージが今日からはじまる。
店はお客様が作り、料理人やそこで働く人はお客様に育てられ成長する。こんなに惜しまれて幕を閉じるレストランを見たことがありません。
すでに次のステージへ向かっているオーナーでもありピッツァイオーロの仲村さん(左)とアルドール愛に溢れて大泣きするお客様。みんな泣きたかったがこんなに泣かれたら泣くに泣けない。久しぶりに嗚咽する大人をみた。
この3年、アルドールにふさわしい牛を探し続けて、昨年からようやく沖縄県産の黒毛和牛を流通できるようになった。どこにでもある黒毛和牛ならアルドールで食べる意味がないので、子をたくさん産んだ経産牛だけに絞った。僕はスペインのバスクで食べた肉をイメージして仕上げた。沖縄県産で黒毛和牛でしかも経産という誰にも真似できない牛と手当て、そしてアルドールの料理。3年後には世界中がアルドールを知ることになるだろうと確信していたのだが。
アルドールは予約がぜったいとれないレストランになってしまったが、精神と意思はBACARに引き継がれる。そして、みなさんが感動したアルドールの料理はBACARでさらに深化する。
関連記事
-
-
ミートカレッジ「ギューテロワール」に集った素敵な人たち
あまり表に出ることがない藤井牧場さんご夫婦(左から奥さん、ご主人。右は日本海牧場の山崎さん)20
-
-
30年間おつかれさまでした
30年前、とにかくお金がなかった。スライサーすら買えなくて廃業した店のスライサーを機械屋に引
-
-
愛農ナチュラルポークの骨抜き研修中
毎週木曜日はセジールのランチが休みなので、今年の4月から入社した井手さん(19歳)はサカエヤ