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時代はつなぐ人を求めてる

公開日: : 2020/03/13 メディア

近くの大学生だろう。週一ぐらいのペースで肉を買いにくる。どんだけ肉が好きなんだとスタッフ間で話題になった。その大学生はいまサカエヤでアルバイトしている、実家は焼肉店で子供のころよく手伝っていたそうだ。両親に教えられたのか、それとも資質なのか、彼女は1枚の肉の重みを知っている。そこにまず驚いた。

ロース1枚、焼肉用にカットしたら30gぐらいかな。この、たった30gにいったいどれだけの人が関わっているだろうか。牛を育てる人からはじまり、トラックで食肉センターまで運ぶ人がいる。屠畜する人がいる。検査する人も含めるとここまで20人ぐらいが関わっているだろうか。枝肉はセリにかけられ、ここからが僕の仕事になる。料理する人に合わせて手当てしていくのだが、時間をかけながらゆっくり肉を育てていく。邪魔くさいがおもしろい。

テレビや雑誌でたびたび登場するタレントや料理人。彼らはおいしさの定義としていつもこう言う。「ちゃんと牧場へ行って牛を見てきましたから」と。だからなに?とこの言葉を聞くたびに心の声がつい漏れる。テレビ的には尺の関係上、切り取った情報しか流せないのかも知れない。それもわからなくはない。

しかし、伝えてほしいのは、スタートとゴールだけではなく、生産から流通、加工、消費者に届くまでの距離であり、心臓の部分なのだ。駅伝は1区から10区まで役割がある。食材も同じだと思うのです。

「時代はつなぐ人を求めている」

ダイナースクラブカードの会員誌「シグネチャー」4月号。今号からはじまる「つなぐ人」の第一回目に8ページで掲載していただきました。

この記事を書いてくれた山脇りこさんと編集長の伊藤さんと滋賀、岡山、京都、東京と旅をしました。いろんなことを話して見て、体験していただきました。そのなかで山脇りこさんが感じたこと。フードライターとは違った視点。料理家として消費者としての視点。『視点』に注目して読んでいただきたい。

僕の仕事は表舞台で目立つ仕事ではなく、どちらかと言えば裏方です。そのわりにはメディアへの露出が多いじゃないかと言われそうですが、露出することによって業界全体が盛り上がり、肉の仕事に興味を持って飛び込んでくれる若者がいればと、そんな思いもあります。

しかしながら、いままで自分が掲載された雑誌はこっぱずかしくて紹介しにくく、だれかが気を利かせてSNSに投稿してくれることがほとんどです。でも、シグネチャーはたくさんの方に読んでほしい。本当に読んでほしいと思います。だから自分で紹介します。今回はたまたま僕でしたが、これから第二回、第三回と続きます。そのなかで「つなぐ人」がいかに食に重要なポジョニングかということを知ってほしい。

僕はいつも言ってます。料理人が牧場へ行って牛を見たところで思いの共有はできても、本当に見るべきところは、いま使っている肉の一本手前であり骨格だと。生きた牛を見ることも否定はしませんが骨を見て内臓を見て肉を見なきゃ。このあたりは9月からはじまる肉塾のカリキュラムに入ってますのでご興味ある方はお申し込みください。

ここまで長々と書いておきながら、ダイナースクラブカード「シグネチャー」は会員誌のため、残念ながらカードを持っていない方は読むことがてまきません。webでの公開もないようです。でも、いつか「つなぐ人」が一冊の本になれば、いままで知らされていなかった仕事も、もしかしたらたった一人の若者が興味を示すかも知れません。一人が二人、二人が三人と伝統ある仕事の輪が広がればどんなに素敵なことか。最後に、カード作る予定がある人はぜひダイナースクラブカードで^^

※サカエヤの店頭にて10冊だけご用意があります。Fecebook見たとお声がけいただければ差し上げます。

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