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ステーキ・レボリューション10月17日から全国順次ロードショー

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フランスのナントにあるラ バレ ベルト牧場は、シンメンタールというスイス原産の白茶色の牛(母)にアンガス(父)をかけあわせた牛作りをしています。シンメンタール×アンガスの取り組みはフランスではこの牧場だけだそうで、すべての牛はイブ=マリ・=ブルドネックが買い付けます。このようにフランス国内にはイブマリの契約牧場がいくつかあって、すべての牧場がイブマリの意見を最優先に考えた牛作りをしています。

イブマリの契約牧場を5か所見学したのですが、どの牧場もアンガスと交配したものが多く、それならば一度ジビーフを食べてもらおうと計画しているのです。(ジビーフはアンガス×アンガス)そして、都合よく10月17日に封切りのフランス映画「ステーキ・レボリューション」のPRのために来日するから会わないかと連絡がきた。しかし、10月はめちゃくちゃ予定を詰め込んでしまったこともあり来日中に時間がとれる日がたった1日しかない(しかも昼間)。さらに困ったことにジビーフを扱っていただいている取引先はすべてランチ営業をやっていないことが判明。ということでただいまお悩み中なのです。

それはさておき、あまり詳しくは書けないのですがイブマリが手がけている牛を日本で販売することになりました。ラ バレ ベルト牧場のものになるかどうかは未定ですが、輸入に向けて現在調整しているところです。カット方法や熟成期間、価格的なことをもう少し詰めなければいけないのですが正式な販売日が決まりましたら、こちらでご案内させていただきます。なお、一般販売ではなくレストラン向けとわくわく定期便の会員様限定でと考えております。

さて、5月にパリでイブマリからプレゼントされたDVD「ステーキ・レボリューション」の公開日が決まったようです。

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イブマリがガイド役となり映画監督と2年間かけて世界を回って完成させた「ステーキ・レボリューション」がそれですが、10月17日から全国順次ロードショーだそうです。

内容は映画館で観ていただくとして、この映画はあくまでもフランス人の視点だということを念頭において観たほうがよさそうです。それと、日本の生産者や肉屋、レストランも登場しますが、おそらく賛否両論、さまざまな意見があると思います。特に畜産関係者からは「ええーっ、なんでその店なの」という意見もかなりあるかと思われます。世界を回ってと謳っているので、日本代表のような捉えられ方をされるちょっと辛いかも知れません。これはあくまでも私の感想ですから、各々感じていただくとして、一人でも多くの方が牛肉に関心を持っていただく分にはすばらしい映画だと思います。もう一度念押ししておきますが、フランス人の視点だということをお忘れなく。

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最後にもう1つ。業種問わず人材不足が深刻な状況です。特に飲食業界はいったいどうなっているのかというほど困っている現状が続いています。もちろんうちは大丈夫だという方もいるとは思いますが、私が知っている限りでは、募集しても集まらない、やっと採用してもドタキャンとか、1日で辞めたとか、あまりよくないことばかりが耳に入ってきます。

我々の肉屋業界も同じで、職人を目指す若者なんていないんじゃないかと思うほど困窮しています。私が思う未来の肉屋は、捌き(脱骨)ができて、筋引きカット、スライスは当然として、シャルキュトリーが作れて料理も作れる。さらにワインの知識もあって・・・と多岐に渡る経験(技術習得・知識)が必要だと考えています。文化は違えど日本とフランスの技術交換という意味も含めて、イブマリと協力してやっていこうとスタートしました。日本版は来年をめどに調整していまして、誌面にも書かれているように肉屋や料理人、またそれらを目指す人たちが勉強できる場をつくっていきたいと考えています。

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