新保吉伸×プレーゴ藤吉×前田豊三郎商店
公開日:
:
2020/02/11
イベント
仲良くさせていただいてるディオニーの前田さんからプレーゴ藤吉で前田豊三郎商店のイベントやるんだけど来ない?とお誘いされまして、スケジュール空いていたので行きます!なんて返事したら大変なことになってしまって・・・
人前で話すほどの技量もなければ熱弁を奮うこともできない。やめとけばいいのにその場のノリというか雰囲気でつい受けてしまう。もちろん、なんでもかんでもじゃないですよ。本業はあくまでも精肉店ですから肉切ってなんぼです。だいたいが人前で話すなんてガラじゃないですしね。いちばんよくないのが、言ったらいけないというようなこともつい口から出てしまう。出る寸前に頭の中で文字がずらずらーと浮かぶんですが止められない。そして後悔するんです。余計なこと言ってしまったと(笑)
プレーゴ藤吉の料理がなぜ急に変わったのか?
昨年の11月。ディオニーの前田さんから「岡ちゃんとこ、めっちゃうまなってるし一緒に行かへん?」とお誘いがありまして。前田さんだけではなく数名の方からも同じようなお誘いを受けていたのです。
うちの取引先なのに、料理がおいしくなったのでご一緒しませんか?って変な話ですし、捉え方によっては失礼な話です。でもね、これが成立してしまうのが岡さんなんです。
もうね、みんなで岡さんを、プレーゴ藤吉を育てたい、京都で一番にしたい、なんならミシュランとらせたいくらいの愛情を感じるのです。お客様が岡さんにダメ出しするシーンなんて山ほど見てきました。岡さんさんにはなんでも言いやすいんでしょうね。これって人徳だと思うのです。それと、言われたことはすぐ実行するので、言ったほうも嬉しくなってついついお節介をやいてしまう。
つまり、レストランを育てるのはお客様であり、お客様を育てるのはお客様だということを実行した結果だと思うのです。
岡さんは昨年の10月に滋賀の店を閉めました。退路を断って京都1店舗にしたのです。木屋町界隈は肉を出す店が多く、どこも、そこそこおいしい。6年前、京都に店を出すときに、どうせならこの界隈でぶっちぎり一番にならないとね、と岡さんと話したことがあります。そして昨日のイベント。料理、サービス、ロケーション、本当にすばらしかったです。
なぜ、急においしくなったのか。たぶんね、急じゃなかったんだと思うんです。積み重ねでしょうね。そんな急においしくならないですって。魔法でもかけられない限りね。お客様と岡さん、佐藤シェフ、スタッフのみなさんが一緒になってプレーゴ藤吉の未来や将来を作っていく過程に少し僕も関わらせてもらって、おいしさを育てていければと思っています。
そういえば、プレーゴ藤吉って、社名はフューチャーダイニングでしたね。
数ヶ月前、カウンターのど真ん中に僕と徳山さん(徳山鮓)が座った。やりにくいだろうな。僕だったら嫌です。一皿目のスープ以外はすべて牛肉でした。ジビーフ、あか牛、ブラウンスイス、近江牛、和牛経産の45日熟成。普段はこんなに牛肉がでたら途中でギブアップする徳山さんが完食してましたからね。
京都は全国各地から様々な牛肉が集まる場所でもあります。だから目も舌も肥えたお客様が多い。そんな激戦区で選んでもらうには特別な存在にならないとね。昨夜のプレーゴ藤吉は、ご参加みなさま、驚いたんじないかな。京都でちゃんとした肉が食べたいとき、ぜひともプレーゴ藤吉も候補に入れてください。ご贔屓の店があっても一度でいいから浮気してください。きっと浮気が本気になりますよ(笑)
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