退路を断って覚悟を決める、プレーゴ藤吉の心震える肉料理
公開日:
:
2019/11/06
店・料理人

いやぁー、正直驚きました。
数ヶ月前に約束したプレーゴ藤吉でのディナー。体調もイマイチだしなぁ。でも、確認したいこともあるしなぁ。頭の中でチェリッシュの「なのにあなたは京都へ行くの」がぐるぐるしながら京都へ向かった。
この数週間、知人からやけにプレーゴ藤吉へ行かないかと誘いを受ける。ディオニーの前田社長からも「オカちゃんとこ行かへん、めっちゃうまなってるで」と、、前田社長の舌は信頼している。いったい何がおこっているのか・・
たしかに、以前より熱烈なプレーゴファンがいる。岡さん、佐藤シェフの料理が大好きなリピーターがいる。味覚は人それぞれ。にしてもだ、、
岡さんは先月で滋賀の店を閉めた。木屋町界隈は肉を出す店が多い。しかも、そこそこおいしい。数年前、京都で店を出すときに、どうせならこの界隈でぶっちぎり一番にならないとね、と岡さんと話したことがある。道は険しく遠い。
ここにきて、岡さんは大きな決断をした。そして退路を絶った。肉塾にも参加し佐藤シェフの研修も受け入れた。天然キャラだが覚悟がみえた。

カウンターのど真ん中に僕と徳山さんが座った。やりにくいだろうな。一皿目のスープ以外はすべて牛肉だ。ジビーフ、あか牛、ブラウンスイス、近江牛、和牛経産の45日熟成。普段はこんなに牛肉がでたら途中でギブアップする徳山さんが完食した。細かな改善点はあるものの、ここ最近、プレーゴ藤吉を絶賛している理由がわかった。

京都にバカ高い肉割烹の店がある。比べる必要もないが、すべてにおいてプレーゴ藤吉が優っている。退路を絶って覚悟を決めた岡さんの料理に驚いた夜でした。京都でちゃんとした肉が食べたいとき、プレーゴ藤吉も候補に入れてください。ご贔屓の店があっても一度でいいから浮気してください。きっと驚きます。
関連記事
-
-
焼肉は歩んできた人生そのものであり店主の人柄が味のような気がします
近江牛のマル(シンタマ)をじっくり火入れすること2時間半、お見事です!肉に味があるのでただ焼
-
-
丁寧に小さな命をつなぎながら地域に根を張る素晴らしきかな『Terroir 愛と胃袋』
「愛と胃袋」・・ 最初店名を聞いたとき、どんなレストランなのかさっぱり想像がつかなかっ
-
-
㐂邑さんがお鮨を握って高橋シェフが肉を焼いて58歳が涙したすばらしいバースデーでした
数日前のことです。駒沢のイルジョットで友人を騙そうということで・・・。 3ヶ月前に友人知人
-
-
格付けは一つの基準でありモノサシでありおいしさはあまり関係ない
部位はランイチであったりウチヒラであったり、シェフと相性の良い肉を選ばせてもらっている。格付


















