シンプルな料理こそ素材力を感じる
公開日:
:
2015/08/03
店・料理人

いきなりデザートか … と思ったのですが、いやぁー、参りました。
東京某所のイタリアンですが、とにかく毎回驚きと感動の連続です。シェフの考え方や食材との向き合い方が好きな方達で毎夜賑わっていますが、料理はシェフの修行先でもあるイタリアのフリウリ地方の郷土料理がベースです。シンプルなのに繊細さと大胆さが絡み合った体に沁みる料理ばかりです。勝ち負けじゃないんですが、いちぢくがでてきた時点で参りましたという感じです。

愛農ナチュラルポークの肩ロースを使った皿焼きです。
肉質はほどほどに柔らかく、脂は透明感があり体にいいものが溶け込むような感じです。何度食べても愛農ナチュラルポークの脂質は他の豚肉と比較しても別物ですね。
余談ですが、牛肉で特にサシが多いA5ランクのロースやカルビを「この肉は融点が低いからあっさりしていていくらでも食べられる」なんてことを耳にしたり活字を目にしたりすることがありますが、私は融点ウンヌン関係なくあっさりと感じたことがありません。確かに豚肉でしゃぶしゃぶすれば、「あっさり」という表現も当てはまらなくはないのですが、牛肉の場合、少し無理があるように感じます。
サシは脂ですから、調理方法にもよるとは思いますが個人的にはすき焼きで2枚程度食べて、あとは出汁がしみこんだ野菜や豆腐を食べるのが食後に後悔しない(笑)食べ方だと思います。

愛農ナチュラルポークの背脂で揚げたポテトは外がカリッとしていて中身がサクサクでかなり美味でした。


タン元からタン芯、タン先にタンルート、1本のタンでも食感も違えば噛みごたえも違う、ほんとうにおもしろい。
内臓は出先が見えにくく、トレーサビリティも重要視されていません。市場にでてしまえば追跡不可能なので、たとえば、A生産者とB生産者の内臓が入れ替わってもわからないでしょうね。和牛とF1の見分けすらつきにくいと思います。
わざわざ、生産者名を名乗って内臓を販売する必要はないと思いますが、出先が明確な内臓とそうでない内臓とではあきらかに扱う人の向き合い方が違うように思うのです。
食材と真剣に勝負する。料理するシェフからメッセージ性の強いオーラ感じたのでした。
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