ただいま発売中のGQ JAPANに掲載中
公開日:
:
2019/08/31
メディア

納得のいくコラボレーションは互いが持っていない能力を合わせて1+1=3にすること。これはコムデギャルソンの川久保玲さんの言葉だが、僕が目利きして手当てした肉は、生産者と料理人へのオマージュであり、おいしくなかったらすべて僕の責任だと思っている。だから信頼できる料理人に預けたい。
テレビや雑誌の影響で問い合わせは毎日のようにある。100や200じゃきかない。僕がいちばん嫌いなのは価格を聞かれること。なかには見積もりをだしてくれとか言ってくる人もいるけど、そんなものだしたこともなければ、そこに時間を割いてる暇などない。
僕は、知らない人のために、どうやって肉を選んでいいのかわからない。どんな料理を作ってるのか、店の規模や客数、客単価は?、、いま使っている肉は?なにで焼いてるの?炭?フライパン?、、提供の仕方は、、、そのあたり含めてじっくり話し合ってから、じゃーこの肉がいいんじゃない。値段はこれくらいでどうですか。というのが僕のやり方。料理人と肉の相性も大事だと思う。
レストランで食事して、あぁー肉だけが残念、という場面によく出くわす。これはおいしくないのではなく、料理人と肉との相性がよくない。
僕が手当てした肉が料理人によって1+1=3になったときの喜びたるや。
関連記事
-
-
初著書、ご予約のみなさまへは本日お届けのようです
流通がなければ作るしかない。しかし、この業界は新しいものは受け入れたくない体質が根強く受け継
-
-
売り切れ中のGQ JAPAN、楽天では買えるようです
発売中のGQ JAPANが売り切れ続出だそうで、さすがに肉特集は人気があるなぁ、と思ったらど
-
-
山脇りこ先生の「きょうから料理上手」がおもしろい
台湾の和牛セミナー、好評だったとお聞きしてほっとしています。料理を担当してくださった山脇りこ
-
-
国産飼料100%で育てた近江牛が注目されている
7月19日に開催された国産飼料100%で育てた近江牛(りんか号)のイベント 「吟撰但馬系プ
-
-
肉屋の社会的地位について
昨日の読売新聞(夕刊)に私のインタビュー記事が掲載されていました。東京からの帰りに京都駅で電


















