岡山吉備高原・吉田牧場のブラウンスイス牛の内臓を少しだけですが一般販売しています
公開日:
:
2017/11/11
ホルモン, 吉田牧場のブラウンスイス牛

岡山県中央の吉備高原で放牧酪農とチーズづくりを行う吉田全作さんと原野さん。吉田さんが運営する吉田牧場では、子供たちを育てるごとく大切にブラウンスイス牛を飼っています。そして放牧した牛たちのミルクを使って造った「モッツァレラ」や「カチョカバロ」は、その素晴らしい味わいから全国の名だたる料理人を魅了しています。
昨年、吉田さんところにお邪魔したとき、全作さんと原野さんからうちの子たちを食肉としてなんとか人の口まで運べないものだろうかと・・そんな話をしたのですが、まさか実現するとはそのときは正直思いませんでした。お役御免となった牛たちは業者によって引き取られていきます。ペットではないのでそこは仕方がないのですが、問題はその先です。その牛たちがどこへ連れて行かれるのか、その牛たちの肉はどうなっているのか・・・全作さんも原野さんもその先は見えないのです。畜産の世界は昔も今も、おそらくこれからも、見えない世界が存在し続けるのです。
さて、書き出したら長くなりますので省略しますが、結果として1年がかりで流通を作り、全作さんと原野さんの想いがやっと実現しました。そして吉田牧場を支えてくれた牛たちがお肉になって僕のところにやってきてくれたのです。今年は4頭の出荷が実現しました。ハッキリ言ってこれはビジネスではありません。かといって業界に一石を投じたいわけでもありません。では、なぜ?と聞かれても理由はないのです。しいていうなら楽しいから・・かな。いや、それもちょっと違うような。まぁ理由なんてどうでもいいんです。
こういう肉も世の中にはあるんだということを知ってほしい。でも、たくさんの方に知ってほしいわけではなく、せめて僕に近しい人には知ってほしい。ということで、まずは貴重で希少な内臓を少しだけ一般販売させていただきます。(→こちら)
関連記事
-
-
テーマは吉田牧場、ブラウンスイス牛に悪戦苦闘中
いよいよ今週、某所で開催されるイベント。テーマは「吉田牧場」僕が依頼されたのはメインの肉。シ
-
-
喉が悪いとウルテが効くってホント?
牛の内臓、いわゆるホルモンだが、これほどややこしいものはない。 流通ルートが複雑で、特にブ
-
-
シェフとの連携でおいしさを生み出す
この写真だけで分かったら相当な肉フェチだと思うのです。実物見ても恐らく分かる人は少ないんじゃ
-
-
「肉を焼く」って何?(奥深き肉焼き)
僕が2歳のときに出版された「牛肉の本」(←タイトル)にこんなことが書かれています。「肉の価値
-
-
吉田牧場さんのブラウンスイス牛、おいしく仕上がりました
牛の世界はおもしろくって、日本には日本の事情があり、アメリカにはアメリカの事情があります。も


















