*

吉田さんから僕へ、僕からシェフへつなぎます

岡山の吉田牧場さんで育ったブラウンスイス牛のサク。双子で生まれてゼンとサクと名付けられました。双子は虚弱なことが多く、ゼンは種が付かなくなり早々にお役ごめん。サクはなんとか3産までがんばりましたが、その後はやはり種が付かなくなり少し肥育してからお肉になってもらいました。6歳でした。

先日そのサクが入荷してきましたが、牧草育ちは水分が多く日々の観察と手当てと管理が必要です。牧草育ちのブラウンスイス牛やジビーフの手当てはやっかいですし、サシの多い和牛と比べると手間がかかります。私の場合はその手間と毎日の発見が楽しいのですが、吉田さんが我が子のように大切に育ててきたサクだからこそ、僕が全力で手当てして仕上げてやりたいのです。ビジネスじゃなく想いのほうが強く、だから料理する人も同じような感覚の方に使っていただきたいのです。今日は吉田さんが見守る中、ヒレを骨から外しました。こういう瞬間ってシェフの顔が浮かぶのです。

吉田さんから僕へ、僕からシェフへつなぎます。

さて、今回お肉になってくれたサク、近江牛の産地ですが一般のお客様向けに店頭販売します。さてお客様の反応はいかに。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ブラウンスイス牛の移動

昨年から、吉田牧場さんで役目を終えたブラウンスイスの経産牛を滋賀竜王の古株牧場さんに預かってもらって

記事を読む

手当てしたブラウンスイス牛がかなりおいしく仕上がって本日から店頭で販売しています

移転してまだ一か月しか経っていませんが、なんだかずっと前からこの地で商いやってる感覚です。平

記事を読む

2回目となる京丹後魚政とのコラボ会

赤身が強くて肉に包丁を入れると血が混ざった水分が溢れ出る。肉はふにゃふにゃで締まりがない。お

記事を読む

岡山の料理人たちとブラウンスイス牛

鞍下(肩ロース)はすき焼き&しゃぶしゃぶ、ネックは切り落としかミンチにしかできない、向いてい

記事を読む

「肉を焼く」って何?(奥深き肉焼き)

僕が2歳のときに出版された「牛肉の本」(←タイトル)にこんなことが書かれています。「肉の価値

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2025年4月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930