吉田牧場さんのブラウンスイス2頭が入荷してきました
岡山県中央の吉備高原で放牧酪農とチーズづくりを行う吉田全作さんと原野さん親子。吉田さんが運営する吉田牧場ではブラウンスイスを放牧で飼っていて、その牛たちから搾ったミルクを使ったモッツァレラやカチョカバロは、全国の名だたる料理人たちを魅了し、入手困難と言われていることでも有名です。
昨年の6月に吉田さんところでジビーフの会をやりまして、そのときにブラウンスイスをなんとか肥育して食べられないかと・・・そんな話になったのはいいのですが、いざやろうとすると様々な困難があり、まず吉田さんは肥育したことがないので、そこからでした。さらに、と畜から加工するまで、そして当店まで運ぶ流通を新たに作らなければなりません。もっといろんなことがありましたが、どうにかこうにか肉となり当店までやってきてくれました。
最初に内臓が届いたのですが、驚いたのは第一胃(ミノ)でした。こんなに分厚いミノは初めてみました。吉田さん曰く、肥育といっても外でたらふく乾草を食べさせていただけとか。おそらくミノだけではなくレバーもハツもかなり状態が良かったのは、自然のままに育てた結果なのでしょうね。
3才6か月(未経産)のリブロースです。まだ食べていませんが、なんかいい感じでしょう。
サーロインはこんな感じ。リブロースに比べて繊維が詰まっている分、少し硬いかも知れませんが、これも個性ですからね。どちらにしても楽しみです。
4才6か月の経産のリブロースです。一産しかしていないのですが脂は経産らしく、でも肉質は驚くほどいい感じです。
サーロインですが、なんか見た目は未経産のものよりいい感じです。内臓は大阪の遊山さんと京都の南山さんへ行きましたので、お肉ももちろんですが、部位ごとに切り分けてたくさんの料理人のみなさんに使っていただけると嬉しいです。超・超・貴重な吉田牧場さんのブラウンスイス、初チャレンジですが期待できそうです。少し寝かせてから販売したいと思います。
関連記事
-
淡海酢粕を食べて育った木下牧場の近江牛
滋賀県の北西、高島市に酒を原料に静地発酵で天然醸造酢を製造販売している 淡海酢有限会社とい
-
足寄の石田さんを訪ねて
月曜日から3日間、スタッフ研修を兼ねて北海道へ行ってきました。僕自身は年に4回はジビーフ訪問
-
異なるサーロイン3種の仕上げ方
今朝のテレビで天然砥石を採掘して包丁の用途に応じて仕上げていく方が紹介されていましたが、僕が
-
今年最後の吉田牧場さんのブラウンスイス牛入荷
正しい肉は正しい人に料理されてこそ人を感動させられる。11/20に肉になってくれたブラウンス