全国但馬牛枝肉共進会で落札した牛肉が本日から販売開始
公開日:
:
2011/11/23
牧場・生産者
近江牛も松阪牛も元をただせば但馬牛とは
よく聞く話だが、但馬の子牛を近江や松阪で肥育して、
近江牛、松阪牛として育てて出荷することから、いまでもそのように言われている。
あながち間違いではないが、昭和40年代ごろから家畜商に代わって地域の農協が
農家の代わりに、九州産の素牛(子牛)の購入をはじめた。
当時は、和牛素牛の導入先として、兵庫県が全体の三分の一、
次いで宮崎県が四分の一と九州からの買い付けが増加し始めた頃だった。
現在では、宮崎や鹿児島、熊本からの素牛導入が大半で
兵庫からの導入はかなり少ない。
日本の牛肉には格付制度というものがある。
肉量が多くとれて、サシがどれだけ入っているかで優劣が決まるというわけだ。
小ぶりな但馬系よりも大きく育つ九州系の買い付けが増えたのもそういった背景がある。
しかし、少数ながら但馬牛の血統にこだわり続けている農家もいる。
木下牧場や後藤牧場、藤井牧場などが代表的だが、繁殖から肥育まで一貫して行っている。
さて、先週のことだが11月13日に全国但馬牛枝肉共進会が開催された。
全国で肥育されている但馬牛を一堂に集め、
4年に1度開催されるいわば但馬牛のオリンピックなのだ。
地元の兵庫をはじめ、宮城、三重、福井、滋賀、大阪、鳥取、徳島の8府県から
但馬牛100頭が終結して盛大に行われた。
当店も購買者として参加し、木下牧場の春福号を落札した。
この枝肉に限り、但馬牛、近江牛の証明書が付き、
どちらでも名乗れるとのことだ。
本日より近江牛.comで販売開始です。
木下牧場の牛肉が予約殺到中のため、すでにモモ、カタウデの赤身系が
残りわずかです。ロース系も予約が入りだしておりますのでお早めに。
関連記事
-
-
おいしさの方程式って「商品+環境」だと思うのです
農家さん(生産者)との会話で、度々出てくる「うまい牛」というワード。「食べておいしい肉」にな
-
-
淡海酢粕を食べて育った木下牧場の近江牛
滋賀県の北西、高島市に酒を原料に静地発酵で天然醸造酢を製造販売している 淡海酢有限会社とい
-
-
異なる2つのシンタマは同じ牧草育ちだが中身がまったく違うので手当ての仕方も変えなければいけないのです
よい肉を食べるには、料理人、肉屋、生産者の三者全部のレベルが高くないといけないわけで(マッキ
-
-
目利きは肉そのものよりも生産者の人柄優先
ブラインドで味覚テストでもすれば、マグロと間違うんじゃないかと思うぐらい滑らかな赤身肉です。