近江プレミアム牛、ますますおいしく、そして際立ってきました
月1頭出荷の近江プレミアム牛ですが、飼料の高騰などの煽りを受けて来月より仕入れ価格がぐーんと値上がりします。ということは販売価格もスライドしますので値上げせざるをえない状況なのです。近江プレミアム牛の特徴は、サシは無視した飼育方法で、どちらかといえば赤身重視の育て方をしています。なので格付けもA2がほとんどで、たまに血統がいたずらしてA3になる程度なのです。このランクでA5より仕入れ価格が高いんですから、いかにこの肉に価値を見出していただけるかポイントとなります。
脂もこんな感じで真っ白ではなくクリーム色です。近江プレミアム牛のこだわりは、「但馬系の純潔近江牛を国産飼料だけで育てる」・・・ですが、これって僕は凄いことだと思っているのですが、食べ手にとっては牛のエサが国産だろうが輸入品であろうがどうでもよくって(たぶん)それよりも気になるのは価格なのかも知れません。
安くていいものが作れればそれにこしたことはありません。しかしながら品質は価格に相当するのです。もちろん、高くてもおいしくなければ意味がありません。そういえば年末にお買い物してくださったお客様から、100g4000円のすき焼きのお肉を買ったのだがA5じゃなかった。とご連絡をいただきました。お客様は格付け=価格だと思われていたようで、しっかり説明させていただきご納得いただいたのですが、これってもしかすると他のお客様も思われてるのかなと・・・
格付けとおいしさは別物でして、あくまでも指標であり、ものさしであり、目安のようなものなのです。もちろんA5でもおいしい肉はたくさんありますし、そうじゃないものもあります。それはA2でもA3でも同じことなのです。
格付けにとらわれず、生産者も牛もストレスなく、おいしさにとことんこだわった牛づくりをしようと始めたのが近江プレミアム牛なのです。おかげざまで、毎回のように舌の記録を更新するがごとくすばらしい仕上がりをみせています。価格以上の品質をお約束させていただきます。
関連記事
-
-
食べ比べ4種セットもうすぐ販売
当店の近江牛(枝肉)の仕入れは、すべて私が行っている。 生産者との相対(直接取引)もしくは
-
-
「つながり」から目隠しで枝肉を買う
健康な牛とはなにか?... たまにこういうことを聞かれることがあります。病気をせずに育ち、無
-
-
肉質は餌の影響が大きく、ストレスは環境によって変化し、これって人間と同じことですね
今朝はジビーフに愛農ナチュラルポークに、平かしわに先日のセリで落札した近江牛にと、バタバタと
-
-
ジビーフと近江牛のカイノミ食べ比べはあまりにも個性が違いすぎて改めて驚いたのでした
手前(まるさん牧場の近江牛)、奥(駒谷牧場のジビーフ)。部位はカイノミで
-
-
放牧で育った牛肉はおいしい
当店の牛の委託先である木下牧場では 和牛肥育では珍しい放牧を取り入れている。 牛舎で