ジビーフ「八郎」は25日入荷
公開日:
:
2016/01/16
ジビーフ(完全放牧野生牛)
1月25日に今年初のジビーフ「八郎」が入荷してきます。格付けはご覧のとおり散々です(笑)
和牛農家から見れば、「なんじゃこの牛は?!」てな感じでしょうね。私も10年くらい前にこの牛に出会っていれば「なんじゃこら」だったと思います。和牛で育った私は、サシが入ってなんぼの世界で修行してきましたから、外国産の牛肉にたびたび見られるだらしない赤身肉は触るのも嫌でした。すべての外国産牛肉がそうだとは思いませんが、グラス臭が強く真空パック内にドリップが溜まっているような肉は食べても大丈夫なのかと疑いたくなります。和牛のように背筋がピンと張ったような肉を触り続けているとなおさらです。
もちろん、それらの牛肉と一緒にされては困るのですが、ジビーフも赤身が強くて水分が多く、万人受けしない牛肉であることは確かです。じゃー何が違うのか?ってことですが、「旨み」です。赤身肉特有のあっさりとした食感だけではなく微かな旨味を感じるのです。和牛のようなガツンとした旨味ではなく、あくまでも微々たるものですがこれがいいんです。ジビーフ独特の香りも親しみやすくて唯一無二な感じがします。
ちなみにこちらは同じ部位の近江牛のA3です。
前バラですがこうやって比べるとおもしろいですね。
最初はジビーフというネーミングすらなく「完全放牧野生牛」と名付けていたのですが、これが呼びにくい。それで、肉質が鹿に似ていることから「gibier+beef」でジビーフと名付けたのです。おかげさまで少しずつですが使っていただける料理人の方も増えてきまして、先月入荷した「ハッサン」は1頭すべて余すことなく完売したのです。今回入荷の八郎(牛の名前です)も部位によってはすでに売れているのですが、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。
さて、23日(土)9:30からテレビ朝日「食彩の王国」にてジビーフが登場します。残念ながら関西は放送されないようです。関東のみなさま、よろしければご覧ください。
関連記事
-
-
ジビーフ「次郎」入荷しました
日本が世界に誇る和牛。和牛の交雑種が世界中で作られているWagyu。ややこしいのでひっくるめ
-
-
ジビーフ種牛タッキーの内臓販売スタート
【ジビーフ種牛タッキーの内臓】 久しぶりに内臓の洗いから処理まで、じっくり時間をかけて丁寧
-
-
ジビーフ今年の出荷がすべて終わりました
ジビーフはストライクゾーンがかなり狭い肉です。だから誰彼と使えない。それは調理法だけではなく
-
-
ジビーフはまったく新しい赤身肉の分野
フランスから帰国直後に赤身肉を探し回ってたのですが思うような肉が見つからなくて...
-
-
ジビーフのバラはランドネ空と海で藤田さんがおいしく料理してくれてます
3月23日にお肉なってくれたジビーフ。冷凍せずに保存してもうすぐ4か月になります。ロースやモ