サスティナブルな畜産、ジビーフひとみ入荷
公開日:
:
2019/10/24
ジビーフ(完全放牧野生牛)
濃厚飼料の国内自給率はわずか数%です。今後、益々輸入に頼らないと日本の畜産は立ち行かなくなるでしょう。米国もEUも月齢30ヵ月以上の壁は間もなく撤廃される。そうなると、日本人好みの輸入牛肉が食卓や飲食店で口にする機会が増えます。困る人もいれば歓迎する人もいるだろう。僕には関係のない話、、なんてことを言うと無責任だと突っ込まれそうだが、実際、僕が関わり扱っている牛たちは競争がないものばかり。
たとえば阿蘇のあか牛。草原projectの橋村さん、東海大学の服部先生とのお付き合いから僕に託されていますが、夏も冬も草が育つ阿蘇の草原ならば、一年を通じて草だけで育てることができます。飼料自給率100%の国産和牛を育てながら、阿蘇の草原景観維持や農地の荒廃を防ぐ効果も期待できます。これこそサスティナブルな畜産であり農業だと思うのです。
ところで
ジビーフ『ひとみ』29ヶ月令♀。一昨日肉になりました。小柄で美しく僕好みだそうです(奈緒子さん談)ジビーフが育つ様似の大地、牧草地は種を蒔き動物たちの糞尿で発育し、ジビーフが草を食べ、力強い土が育ちます。こうした自然循環がジビーフの肉を作り、持続可能な畜産を実現しています。
ジビーフ『ひとみ』内臓は大阪の遊山、フィレはラフィナージュ、他の部位はシェフの顔を浮かべながら仕上げていきますので、ぜひお店に足を運んでください。
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真夏でも真冬でも完全放牧ジビーフ
「放牧系の牛を分けて欲しいのですが」という問い合わせが多い。メールもやらないし電話もでないので、