*

ジビーフ“ハッサン”は想像以上に力強い肉になってくれました

10995373_1653764374852880_6283657034006143891_n

北海道様似郡様似町の駒谷牧場でジビーフ“ハッサン”が生れたのがH 25.04.10のこと。それから約2年後H 27.05.08勇払郡安平町の北海道畜産公社にてと畜されたのでした。

今日で約2か月目、イベント間近ということもありようやく骨を外すことに。熟成庫に入れておけばなんの問題もなかったのですが、通常の冷蔵庫(開け閉めの少ない)で2か月はちょっとばかり冒険です。

とにかくこの2か月間は気が気じゃない落ち着かない気分でした。万が一腐らせるようなことがあれば生産者にもイベント参加者にも、なによりも“ハッサン”に申し訳ないですから。

O

1か月間はミートラッパー(肉を保護するガーゼのようなもの)に巻いて吊るしておいたのですが、腐敗にすすみそうな嫌な感じがしたのでミートラッパーを外して残りの1ヵ月を過ごしてもらうことに。すると生き返ったように肉に張りがでてきてうっすらとカビが付き始めてきたのです。腐敗臭はまったくせず、逆にアーモンドのような香りが付いてきました。

O

リブロースとサーロインを分割して吊るしておいたので、断面は真っ黒に変色して肉はガチガチの硬い状態です。捌き終わった後にドキドキしながら断面を1㎝程度そぎ落とすと濃いめのワインのような色合いをした肉が表れました。

O

O

サーロインはリブよりも赤身が強く、ねっとりとした肉質でした。試し焼きしたのですが火のとおりは意外と早くて、食感は予想外に柔らかかったです。もう1つ予想外だったのは草の香りが薄れていていいたことです。いままでだと手にも草の香りがつくほど印象的だったのですが今回は感じることはなかったです。2か月間における肉質の変化が原因でしょう。私は何度も様似に出向いてはジビーフを見て触れているので感慨深いものがあると同時に、体に吸い込まれていくような味わいと力強さを感じたのでした。

O

ちなみにこちらは近江牛A3のリブロースです。ちょうど30日目ですがジビーフと対照的ですね。比較するようなものでもないのですが、育つ環境やエサ、血統などでこうも違うものなのかと見比べるとその奥深さに神秘的なもの感じるのでした。

今回のジビーフ“ハッサン”は、トンビとマエバラを残してすべて完売しております。2部位と今後のジビーフに関しましてご興味のある方がおられましたらお問い合わせください(こちら

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ジビーフ“ハッサン”は格付けC-1でお肉になりました

牛が野山を駆けまわり、エサも繁殖も牛まかせ。そんな“野生”に近い肉牛を出荷しようという畜産農

記事を読む

今年最後のジビーフが入荷してきました

発売中の料理王国に木下牧場さんと駒谷牧場さんが掲載されています。まずは木下牧場さんですが、今

記事を読む

完全放牧野生牛は4月1日から一般販売開始です

完全放牧野生牛の本格的な販売に先駆けてイベントを2本立ち上げました。3月25日に開催するイル

記事を読む

対照的な牛2頭はコザシの近江牛と赤身が詰まったジビーフ

9月14日にと畜した後藤牧場さんの近江牛(A-4)ですが、サシが細かく入っていて見るからにお

記事を読む

ジビーフのネック40日目

良い牛を作るには、生産者がどれだけ「手をかけるか」だと思うのです。おいしい肉に仕上がるのも、

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2025年11月
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30