ミンチは端材を利用するのではなく、骨から切り出したチマキ(スネ)を使っています

スネはミンチ材として骨付きで吊るして軽く水分を抜いています。水分が多いと変色が早く、特に冷蔵発送の場合は要注意です。
さて、当店ではミンチをご購入される方が非常に多くいらっしゃいまして、特にミンチだけをお買い求めになる方がたくさんいらっしゃるのです。お肉はどうされているのか気になるところですが・・
ミンチに関して言えば、銘柄牛も格付けも味にはほとんど関係なく、いかに良い手当てをしてやるかだと思うのです。いくら良い肉であっても真空パックにして長期間放置したものをミンチにしたところで、すでに本来の味ではなくなっているのです。
牛肉の流通は真空パックにしたブロック肉が主流です。バキュームパックした肉は旨味を失い、店舗によっては真空パックの肉を細かく分割して、さらに真空をかけて保存します。利便性を考えるとこれが一番良い方法なのかも知れませんがリスクも伴います。
肉屋の命綱は陳列(ショーケース)です。いかに陳列で勝負できるかが技術でありセンスだと思うのです。毎朝の段取りでショーケース内に商品を揃えていくのですが、枝肉から切り取った肉と真空パックから取り出した肉であれば、鮮度はもちろんのこと香りが違います。
意外とミンチにこだわるお客様が多くおられますので、私なりに考えて試行錯誤した結果、特に発送の場合は、骨から切り出した肉をミンチにするのがベストかなと思っています。
関連記事
-
-
選べる近江牛ギフト券 高級感たっぷりにリニューアル
いまから10年前にある人からこんなことを言われたことがある。 あんたんとこの肉はそらう
-
-
去勢は吊るし30日で雌は40~50日がベストかな
クレメンティア田淵シェフによる桜の枝による燻製。こういうのをセンスと言うんでしょうね。肉は木
-
-
お歳暮、新年の食卓に華やかな近江牛懐石
最近ハマっている筑波ハムのアイスバイン。よくこういう商品が作れるなと感心しきりである。
-
-
あけましておめでとうございます
本日1月2日より仕事始めです。毎年のことですが元旦はどこにも出かけず家にこもってテレビ三昧。体を動か
-
-
安全性の追求と赤身肉
本日より販売を開始した国産牛熟成肉(モモ肉)のステーキだが、10時に配信


















