*

Restaurant愛と胃袋の母の日は激愛メニューです

公開日: : 2014/05/02 グルメ

 IMG_5229

昨日に引き続き、木下牧場@近江長寿牛のドライエージングビーフの骨抜きを朝からやってまして、その他にも今日は仕上がり10本となんとか連休に販売できる分を確保することができました。熟成期間を40日で設定しているため、予定外にバタバタと売れてしまうと販売ストップなんてこともあります。ある程度は在庫しているのですが、オーダーがあればなんでもかんでも熟成肉だったらいいというものではなく、取引先のレストラン(厳密にいえばシェフの好み)に合わせた肉選びをします。

例えば、木下牧場@近江長寿牛のドライエージングビーフなら、木下牧場へ来ていただいたシェフ、もしくは木下さん自身をご存じのシェフに使っていただくようにしています。デタラメな「生産者の顔」やポーズが多いなか、大切に使っていただくためには、生産者自身と親しくなければ愛ある料理は作れないと思っています。なにをクサいことをと言われそうですが、突き詰めると結局は「愛」に行きつくんです。いくらよい食材を使っていても、食べ手がなにも感じなければ記憶に残ることはありませんし再訪もないでしょう。

2013年の9月2日に、東京三軒茶屋のRestaurant愛と胃袋の鈴木信作シェフが奥さんとお子さんを連れて愛農高校と木下牧場へ来られました。

IMG_0744

その後は、愛農ナチュラルポーク、木下さんの近江牛を使い続けてくれているのですが、
今年に入って今度は木下さんがRestaurant愛と胃袋へ出かけたりと親交が続いているのです。これってじつはすごいことで、畜産農家とレストランが交わるなんてことは考えられないのです。中間に問屋やJAが介在するのでまったくではないにしろあり得ないことです。

しかも、木下さんのように繁殖農家さん(正確には木下さんは繁殖肥育一貫農家なので出荷までやってしまいます)は、子牛を産ませて8ヶ月程度育てた後は、子牛市場へ出荷してお役御免なのです。だから自分が育てた牛がどこへ買われていったのか、最終的に消費者の口に入ったのか、レストランで使われているのか、はたまた加工品になったのか・・・分からないのです。

だからこそ、生産者が自分が育てた肉をレストランで食べるなんてことは通常では考えられないのです。涙もろい生産者なら泣きながら食べますよ、ほんとに。

さて、連休真っ只中ですが、5月11日(日)は母の日です。忙しすぎて忘れている方も多いんじゃないでしょうか。Restaurant愛と胃袋では、期間限定でこんなすばらしいメニューができあがりました。

10329257_878185598861637_3290911450319927442_n

「高校生が育てた愛農ナチュラルポーク」、「塩原さんの菌耕農法の長芋」、「木下牧場さんの近江牛の熟成おかあさん牛」という、まさに生産者の方々が「子(食材)の成長を願い、母(自然)に感謝しながら」、大切な家族や友だちのようにていねいに愛情をかけて育てられたもちろん美味しく、もちろん安全な食材をラインナップした期間限定コースにいたしました。(Restaurant愛と胃袋@恵海さん)

母の日は家メシ派の方も、今年は出かけてみてはいかがでしょうか。高級レストランや三ッ星レストランはよい食材は手に入っても、こんなに愛のこもったメニューは作れません。料理は愛だというシェフがいますが、Restaurant愛と胃袋の母の日メニューは、その上をいく激愛なメニューですね(笑)

 

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ル・キャトーズィエムからカンテサンス、そしてクレメンティアへ

カンテサンス岸田シェフ作のシヴェ(赤ワインで煮込んだ仔イノシシ料理)ですが、今まで食べたイノ

記事を読む

肉焼きは料理人の人格がでていると思うのです

昨夜は、どうしても藤井さんの経産熟成肉を食べたくてサルティンボッカへ。いつもなら試食用にとっ

記事を読む

祥瑞のステークフリットは外はカリッと中はサクサク

六本木の祥瑞で食べるステークフリットはどうしてあんなにうまいんだろう。メインの前にまずは泡で

記事を読む

素材を知り尽くしているからこその熟成

27歳で独立したのですが、毎日暇で暇で昼寝ばかりしていました。まったくお客さんが来ない日も年

記事を読む

鎌倉石窯ガーデンテラスで肉、パスタ、そして幸せな時間

「4th 肉Meets at COOK&DAINE HAYAMA」の翌日、鎌倉で大成

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2024年4月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930