それぞれのジビーフ
公開日:
:
2020/07/03
ジビーフ(完全放牧野生牛) 完全放牧野生牛ジビーフ
6月8日に屠畜したジビーフ「ゆうり」25ヶ月令去勢。安定のガリガリ体型でした。和牛専門の方から見たら笑っちゃいますよね。でもね、A5には到底なれないけど、A5と同等の付加価値がつけばジビーフってなんなの?ってなるんじゃないかな。というのが僕と奈緒子さん(ジビーフの生産者)のスタートでした。
毎回こんな感じです。格付けはもはや安定のC-1です。
屠畜したばかりのジビーフ。水分たっぷり、びちょびちょです。7年も8年もジビーフと付き合ってますから慣れたもんですが最初のころは大変でした(笑)
ヒレはジビーフだろうが和牛だろうが手当てはしません。変色が早く歩留まりが悪くなるので、すぐに骨から外して真空パックで保存が好ましいのです。しかし、今回はがんばって水分調整してみました。
6月30日、ラフィナージュにて。(ヒレ/右)
ジビーフのヒレとオーストラリア産黒トリュフのハーモニー
ジビーフを当初から使い続けてくれている高良シェフならではの一皿。どうすればジビーフらしさを感じてもらえるのか、ヒレでありながら噛みしめるという行為に、ジビーフの存在価値を感じさせられました。食べながらお腹が減るという高良マジックに今回もやられました。
7月1日、Nabeno-Ismナベノイズムにて。(ヒレ/左)
ジビーフのヒレを64°Cで1時間真空調理からフランス伝統の銅鍋で焼き上げ、南仏野菜のコンフィとモッツアレラチーズのグラタン、プティ・サラダニソワーズ、ブラックオリーヴのクーリ、ジビーフバリュールと生ハム、パプリカのエッセンスソース
日程的に連日になってしまったのですが、ラフィナージュの翌日にナベノイズムという。渡辺シェフはジビーフを触るのが今回はじめてとなります。結果として、さすがだなと・・・
ヒレという部位の良さを最大限に伝えるにはどうすれがよいのか。そのなかでまだ見たことも会ったこともないジビーフをどのように表現すればいいのか。メインにつなげるまでの緩急ある料理もすばらしかったです。
関節決められながら四手先のエスケープを考えながらロープに逃げつつ(笑)アンクルホールドを決める感覚でした(渡辺シェフ談)
高良シェフ曰く、「ナベシェフは曲者ですからねー」という言葉がよぎりました(笑)
高良シェフ、渡辺シェフ、レストランは楽しい場所であり、参加者が笑顔で語り合う姿はいいですね。ありがとうございました。
関連記事
-
-
ジビーフ種牛タッキー初めての子、堂々の入荷!いやはや参りました
ジビーフの初代種牛は亡くなり、いまは二代目種牛のタッキーががんばってくれているのだが、そのタ
-
-
ジビーフ「次郎」入荷しました
日本が世界に誇る和牛。和牛の交雑種が世界中で作られているWagyu。ややこしいのでひっくるめ
-
-
ジビーフ種牛タッキー肉になる
ジビーフの種牛タッキー(85ヶ月令)が肉になりました。奈緒子さん(生産者)と相談して、タッキーは去勢
-
-
ジビーフ「ヤナセ君」間もなく入荷
11月6日に出荷したジビーフ「ヤナセ君」ですが、地元の問屋さんでしばらく吊るしてもら
-
-
ジビーフの里は出産ラッシュ!
今年は3/31を皮切りに、4月に3頭の仔牛が生まれ、いずれも女の子。うれしー、とばかりは言ってら
- 新記事
- セジールサービススタッフ募集
- 旧記事
- ジビーフと格付け