ミートカレッジ「ギューテロワール」に集った素敵な人たち

あまり表に出ることがない藤井牧場さんご夫婦(左から奥さん、ご主人。右は日本海牧場の山崎さん)200頭の近江牛を繁殖から肥育まで一貫して行っているので、まず遠出できない。たまには温泉でもと農協の職員にエサやりをお願いしている生産者もいますが、藤井さんは内向的すぎるのか、頼みにくいのか、とにかくいつも牛と一緒です。
さて、昨日はきたやま南山にてミートカレッジ“ギューテロワール”の開校日でした。全国から生産者や流通者、料理人、食に関わる人たちが参加して大いに盛り上がったのでした。中身が濃すぎるので詳しくは後日書くとして、人前で話すことなど滅多にない藤井さんが、この日は自己紹介兼ねてお話ししてくれたのです。
それがすごく印象的で、夫婦喧嘩になる要因を排除したら牛が良くなったとのこと。これって科学的な根拠があるわけじゃないのですが、夫婦仲が良くないと肉質に影響するということなのです。小さな牧場で牛に寄り添っているからこその言葉であり、ここ数年の苦悩を知っている私としては感慨深いものがあったのです。
実際、問題を抱えているときは牛は良くなく、問題を排除してからどんどん牛が良くなっていったのです。生き物相手ですから、愛情を注げばしっかり応えてくれるんですね。私たちは、近江牛ならなんでもいいわけではなく、どこまでいっても人なんです。だれが育てているかを重要視しています。南山もサカエヤもそういう観点から牛を選び、その背景を大事にしています。食の原点とはそういうことだと思うのです。だからこそ、ギューテロワールに参加してくださった人たちは、秩序と本質を理解し、そのおかげで素晴らしい場づくりになったのです。
関連記事
-
-
チェンチにてブラウンスイス牛を食す会
6月に京都荒神口のDroitにて開催されたブラウンスイス牛を食す会。料理人も多く参加しての会だったの
-
-
吉田全作×新保吉伸 築地八海山にて
過日、築地の八海山東京営業所にて「吉田全作×新保吉伸」の業界ナイショの話という、なんとも意味
-
-
藤井牧場さんから16歳のお母さん牛
肉塾の滋賀研修で藤井牧場さんへ行ったときに出荷前のお母さん牛に出会った。なんと16歳だ。藤井
-
-
仕事とは追求し続けること
9月11日にきたやま南山にて開催の「野生の牛を食す会」はいったいなにがどうなるのか見当もつか
-
-
ロイヤルタッグトーナメント観戦、そしてメログラーノ
僕の予想通り、チサコ選手と松本選手の令和アルテマパワーズが優勝した。しかし、どれもこれも良い


















