第3回 イルジョット×サカエヤ×鎮守の杜のコラボイベント
公開日:
:
2018/09/28
イベント
イルジョットのスペシャリテ、愛農ナチュラルポークのロースハム。中にはクリームチーズ、白いのは北海度産のホースラディッシュ。これがすばらしくうまいのです。
さて、第3回目となった鎮守の森×イルジョット。僕は肉を選んで送るだけですが高橋シェフと竹口さん(鎮守の森)は毎回大変です。しんどい思いをした分だけ参加者の喜びと感動が直接肌で感じることができるからやめられないのですが(たぶん)、今回はちょっと異常なくらい凄かった。
イベントの前後に旨味がぐわっと乗ってくるような肉を1週間前から選んでいたのですが、数日前に内臓が入荷してきたこともあり(これがすばらしかった)、なので急遽決まっていたメニューを差し替えるという暴挙に!いつも高橋シェフの顔を思い浮かべながらの手当てなので、僕は楽しくて仕方がないのですが高橋シェフはお気の毒にというか・・いや、高橋シェフもきっと楽しいはずです。はい。
今回は昼夜2回という初の試みで、僕は夜の部のみ参加したのですが、高橋シェフが完璧な火入れで料理として仕上げ、その料理を2日前に試食した竹口さんが、お肉の味わいや調理法、お酒の甘みや仕込み水のphや酸なども鑑みつつ、一皿ごとに選んだお酒を、10品にわたっていただくという、なんとも贅沢なコラボ会となりました。
お酒は当日の気温と湿度で最終的に決定し、念のため、お燗もできるように準備してきたという竹口さんのこだわりようです。
さて、ここからはご参加いただいた料理家のいこまゆきこさんの解説になります。
愛農ポークのハムやハラミカツ、小腸のパスタ、赤牛の肉団子、熟成サーロイン、ニラと合わせたジビーフなどなど、どれもこれも美味しくお酒との取り合わせも素敵だったのですが、今回一番衝撃を受けたのは、レバーと柿のサラダ。
こんなふんわりときれいな味わいのレバー、食べたことない!
レバーがまだ口にあるうちに、火が入ってとろんとした柿を滑り込ませる。これだけでも、うう、と唸る組み合わせなのに、ここにこくっと篠峯(日本酒の銘柄)を含むと…もう夢見心地でした。
左が近江牛のハツ、右がタンです。
近江牛ハラミのカツです。肉とパン粉の密着度がすごいです。これはコツがあるんですが内緒です(笑)
ドルチェの栗のクリームブリュレと合わせた夢窓は熟成酒で、お酒だけ飲むと熟成酒独特の重さと苦味も感じたのですが、栗のクリームブリュレと一緒にいただくと、あら不思議、苦味は消えて、まるで蒸留酒を飲んでるみたい!
たくさん食べて日本酒もたっぷりいただき、おなかはいっぱいなのですが、胃腸は重くない。
健やかな食材、シェフの調理の技術ですね。
ご一緒した皆様とのお話も楽しく、あっという間の4時間でした。
最高の食体験、ありがとうございました!
関連記事
-
日仏ブッチャーシェフウデ試し交流会はシャレのようなネーミングとは裏腹に今後の畜産業界を担う若者を熱くするプログラムでした
パリの肉職人「イブ=マリ・ル=ブルドネック」と私の関係は、「同業者」ではなく「共感者」といっ
-
宮川順子先生&村田シェフの味育コラボ会
一昨日は、セジールにて初の試みとなる講演会形式のディナーが開催されました。16時から約2時間
-
ジビーフと近江牛のカイノミ食べ比べはあまりにも個性が違いすぎて改めて驚いたのでした
手前(まるさん牧場の近江牛)、奥(駒谷牧場のジビーフ)。部位はカイノミで
-
肉とチーズの会 in ラッセ
昨年の4月に東京目黒のRestaurant L’asse(ラッセ)で開催した井ノ口さん(白糠
-
L’Archeste&Saisir Collaboration Event
何年前だったかな・・ パリのユーゴデノワイエの店で食事していた時だった。激しく動き回る日本人がいた