*

都心の若者と農業生産者をつなぐ「こだわりの食材バル」

公開日: : 2015/03/23 メディア, イベント

無題

昨年開催されたイベントですが、都心の若者と農業生産者をつなぐ「こだわりの食材バル」が有楽町と日比谷で開催されました。首都圏で暮らす若者、特に女性と全国の農業生産者を結びつけるイベントで、「街バル」のシステムを利用して情報を発信する取り組みです。この「街バル」に農業生産者のこだわりを消費者に届けるという要素を取り入れた点が、今回開催された「食材バル」の特質なのです。

北海道から熊本まで19の生産者が参加して食材を提供。41店のレストラン・飲食店のシェフがそれらを使ってオリジナルメニューを開発。消費者はそれを食べながら生産者のこだわりにふれるという試み。参加店は、通常なら産地表示程度にとどまる情報を、生産環境まで拡大して情報に裏付けされた料理の提供が行われました。

当店は近江牛の赤身肉(スライス)で参加させていただいたのですが、有楽町エリアを担当させていただき、ご要望をいただいたシェフの方々によって来店者を楽しませてくれたのでした。

レストランや飲食店に行くと、「黒毛和牛」や「国産牛」という表示を目にした人は多いと思う。でも、その先を知りたいと思う人はいったいどれくらいいるのだろうか。肉ならなんでもいいや、とにかく腹が減ってるからそれどころじゃないや。おいしかったらいいんじゃない。… こんな感じなのかな。もちろん悪いといっているのではなく、他人の財布に難癖つけるつもりは毛頭ありません。

ただ、流通や販売、そして料理する側は農産物を熟知するからこそ優れた料理を提供でき、新しい価値が増えていくと思うのです。特にレンジでチン的な食材を仕入れていない料理人のみなさんはなおさらじゃないかな。

料理人だけじゃなく、消費者の方だって同じだと思うのです。生産者を直接知らなくてもその裏側を知ることで食材への思い入れと安心、安全を手に入れることができると思うのです。私が取り扱っている牛肉や豚肉だってそうです。近江牛は問屋さんから仕入れるのではなく、私が知っている生産者のものしか扱わない。知っているということは生産者だけではなく現場にも足を運んで確認することです。豚も鶏もしかりです。届けるのは(伝えるのは)食材の情報だけではなく、生産現場の情報も届けてこそ価値ある食材になるのです。

「黒毛和牛」や「国産牛」のその先にも興味を持ってもらえるよう情報発信を続けていきたいと思います。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

「蔓ききょう」にて、京丹後の魚政さんとのコラボ会

私は地元滋賀に取引先をできる限り持たないようにしています。なんてことを公言するとあまり良い印

記事を読む

20th 肉Meetsは近江牛と梵のコラボ、そして料理はイタリアン

友人のクラビシュ佐野吾郎さんとのご縁で実現した今回の肉Meetsは、梵の蔵元、加藤さ

記事を読む

8月5日、カサブランカシルクにて出版記念パーティー開催

いつか本を出すことがあっても、ぜったいやりたくなかったのが出版記念パーティー。でも、出してみ

記事を読む

マッキーさんの60歳の成人式を祝う会~Le14eでパトリック・ブージュと出会う

昨日は、マッキー牧本さんの還暦パーティー(正式名は60歳の成人式を祝う会)に出席するために東

記事を読む

木下牧場フェアの反響はすごかった!

当店の陳列(ショーケース)は忙しい。 今日は朝から寒いなぁ、と感じた日はすき焼き用の肉

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2025年12月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031