同志
公開日:
:
2023/07/04
イベント
昨年の3月、洋食おがたさんで「サスエ前田魚店×サカエヤ精肉店」のコラボが開催されました。参加者は、料理人やライターの方々、そしてご縁のある方々をお誘いして。
先日、Facebookで、僕の話を聞きながら食事をするという、こんなの成立するのかという投稿をしたところ、1000人近い方々から参加希望をいただきました。想定外の反響に驚きましたが、早速グループを立ち上げてみました。コメントいただいた方々からぼちぼちお誘いしていきますが、今後はこのような会にも参加希望があればご案内していきたいと思っています。
4年前に「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演しましたが、いまだに言われることがあります。さすがNHK、余韻が長いですね。あまりテレビを見ないので、自分の回は観ましたが、それ以前もそれ以降もほとんど見たことがありません。興味がないわけではないのですが、夢中になれる番組が減りましたよね。
そんな僕ですが、久しぶりに放送が待ち遠しくてワクワクしたのが、先日放送された、静岡焼津のサスエ魚店の前田さんの回です。
前田さんとは職種違えど、考え方や哲学が似ている。我々はどこまで行っても料理人から見れば業者という立場。その垣根を越えるために、この20年と苦しみながら歯を食いしばり、対等以上の地位をつくるためにやってきました。
目指すは、生産者と肉屋と料理人が同じ立ち位置で話せること。どちらかが偉いとか、誰かに気を使うとか、遠慮のない関係を築けれお互いが成長できると思うのです。
実際、この20年、うちの肉を使ってくれているレストランでイベントをたくさんやってきました。ときには料理人×料理人でコラボしたり、ときには僕が話をしながら料理したり。そこに生産者も加わり、「生産者×肉屋×料理人」という横の繋がりが強いものになったと確信しています。
大きなメリットとしては、サカエヤの肉を使っているシェフたちがコラボすることにより交流ができ、意見交換しながら、気付きやアイデアを出し合い、さらに技術を高め合い、新しい価値観を見出したことです。
現在、静岡で前田さんの魚と僕の肉を使ってくれているレストランが2件あります。シンプルズと農+です。シンプルズの井上さんも農+の今津さんも、とても熱心で何度もやり取りしながら、肉選びをしてきました。距離があるので滅多に会うことはありませんが、メッセージのやりとりで汲みとることが多くありますので、少しづつですが進めているのかなと感じています。
まだまだ進化の途中ですが、同じ志を持つ者同士、料理人も巻き込んで、何よりも、僕自身が成長していきたいと思っています。
関連記事
-
-
木下牧場フェアの反響はすごかった!
当店の陳列(ショーケース)は忙しい。 今日は朝から寒いなぁ、と感じた日はすき焼き用の肉
-
-
ワイナリー和泉屋×サンパ×サカエヤのコラボは激しくシェフの肉攻に全員ノックアウトくらったのでした
ワイナリー和泉屋×サンパ×サカエヤ まずは、メニューから。 ・アミューズ オ
-
-
ラフィナージュ×鎮守の森
ジビーフ「なおみ」2004年生まれの15歳。13産した経産牛ともなれば一般的には商品としての
-
-
domeine tetta×SAKAEYA in 日仏バルLEVEL 岡山がんばれコラボディナー
日仏バルLEVELで開催された「domeine tetta×SAKAEYA」コラボディナーは
- 新記事
- ステーキとナチュールワイン
- 旧記事
- ユッケ