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近江牛A1~A5食べ比べ会、参加者の反応はいかに!

公開日: : 2013/06/30 近江牛, イベント

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「近江牛A1~A5食べ比べ ~糖尿人でもお肉を食べていいのです!」というなんとも魅力的なイベントが6月29日きたやま南山さんで開催されました。

そもそもこの企画は、「関西焼肉の女王いかりん」として有名な碇和恵さんが、和牛の格付け等級を検証する面白い食事会をやりたいのでA1~A5まで揃いますか?と立ち話程度のノリで振られて、私がなにも考えずに「揃いますよ」と言ったのがはじまりでした。

いかりんさんは、20代で糖尿病を発症されたのですが、ひるむことなく「焼肉求道生活」に邁進しておられる素敵なOLさんです。

 

ちょうどこの日の朝日新聞の朝刊にいかりんさんの記事がけいさいされていました

ちょうどこの日の朝日新聞の朝刊にいかりんさんの記事が掲載されていました

さて、肉集めがなかなか大変でして、A1はそもそも存在しなくてA2も市場にでてこない。A3、A4はどうにでもなるのだがA5が通常扱わないのでこれまた大変と、とにかく大変づくめでした。

実際は、A1の代用として経産牛を用意させていただきました。しかも16産もした肝っ玉母さんです。A5はチャンピオン牛を多く輩出している生産者のものを選びました。つまり市場では値打ちがないと言われ牛肉らしい扱いをされない経産牛とキングオブ近江牛A5の食べ比べという、結果としては非常におもしろいことになったのです。

まずは、「おやじダイエット部の奇跡」の著者でノンフィクション作家の桐山秀樹氏の講演からスタート。次いで、実際のお肉を並べて私が牛肉の質の見極め方についての解説をし、いよいよ食べ比べです。

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参加者の大半が食べたことがない経産牛、そしてだれもが知ってる和牛の最高格付けA5。部位はすべてサーロインで揃えました。さすが肉好きが集まっただけのことがあり、みなさん真剣に食べ比べては各々感想を言い合い、そしてノートにメモする人、写真を撮る人、いやぁーおもしろい。

そして、食べ比べてこそ分かる味の違いが確認できたことがなによりも良かったように感じました。A5はテレビや雑誌で表現されているようにとろけるような柔らかさだったし、A4はA5よりは少し劣るもののこちらもとろけたのでした。・・・A3、A2、そして経産牛はガシガシと荒っぽさが残る肉らしい味だった。このあたりを参加者はどのように感じたのか、アンケートを南山の楠本さんがまとめてくださったのがこちら。

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1~5等級のサーロイン5種類を、各人2切れずつ素焼きして、塩かタレで味わっていただいたうえでの人気投票結果です。58名中46名の方がアンケートにご記入くださり、うち44名の方が1等級~5等級のうちどれが気に入ったかをご記入くださいました。複数回答分は合計が1になるように換算して集計してみました。なんと、A5への投票は、1未満。1~5等級の評価が真っ逆さまな結果となりました。(楠本さんより)

食べ比べてこその結果だと思うのですが、じつにおもしろい。

大袈裟ではなく、おそらく100人、200人と人数が多くても結果は同じだったと思うのです。もしかすると年齢や食べ方によって若干の変動はあるかも知れませんが、大きく変わることはないように思われます。

現在の牛肉における価値は、格付けで決まります。それはそれで守らなければいけないことではあるのですが、サシを追い求めることに価値を見出さなくなった生産者も存在し始めています。ただ、それもこれも私のような流通者や消費者が買い支えていかないとサスティナブルな畜産が成立しません。

グラフの結果がすべてではありませんが、生産者が目指す方向と消費者が感じる味は別物だということが実感できたイベントでした。

また機会があればやりたいと思います。

 

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