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すばらしいおもてなしに感謝し、ジビーフがつないでくれたご縁に感謝し、牛と人と大地に感謝する素敵な旅となりました

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今年のジビーフツアーは総勢24名で大型バス貸切。前日入りした私は北村貴さん率いるグロッシーのみなさんとプレーゴの岡さん、おなじみ南山の楠本さん、孫さんとまずはJA十勝管内の吉田牧場へ向かったのでした。十勝清水フードサービスの岡田参事のご縁でいつだったか十勝若牛を分けてもらったことがあり、そのときの生産者が吉田さんだったです。なので粋な計らいに感謝感謝の旅のスタートです。

でもね、正直に言うと、生きた牛を見たった実際のところよくわからないのです。牛を語ることはできますが、中途半端な知識をひけらかすことは毎日命と向き合っているみなさんにすごく失礼なことだと思うのです。肉屋は牛を語らず肉を語るのが本筋だと思っていますから、牧場では牛を見ず「人」を見るようにしています。生産者を通して牛を感じられるように心がけています。

牛を飼育するうえで環境も大事ですが、牛舎や飼料などの説明をされてもよほどでない限り記憶に残らないんですよね。それよりも牧場は独特の空気が流れているので敏感な人は感じると思うのです。んん?この牧場はなんだか慌ただしいぞ、とか。なんか急かされるような感じがするな、とか。なんか居心地がいいなぁ、とか。こういう感覚めいたものが肉質に影響していると私は思っています。だから牛じゃなく肉でもなく、私は人で決めているのです。その人(生産者)の人格が肉質に表れるとさえ思っています。

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吉田牧場を後にして次に向かう先はKAGURAで焼肉です。オークリーフ牧場の柏葉さんや男澤さん、JA十勝清水町の岡田参事や脇坂さん、吉田さん、おもて牧場の表さん… あとだれだったかな(笑)20名くらい集まってくださったのですが、牛や肉の話しは尽きませんね。いやぁー、楽しかった。

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2日目。この日は早朝6時から山菜採りのため山へ。マッキー牧元さん、草喰なかひがしの中東さん、プレーゴ岡さんの3名です。私はホテルで熟睡中です。さすがに6時から山菜採りはつらい。ここは中東さんの出番ですね。

さて、ここからがメインです。ホテルからバスに乗って参加者を迎えるために帯広空港へ。その後、ジビーフが待つ様似へ出発です。

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生産者の西川奈緒子さんがジビーフを一か所に集めてくれていたおかげで歩き回らずにすみましたが、本当は、崖を降りたり登ったりするジビーフのモモやお尻、実際に熊が住んでいる神聖なる放牧地、川を渡って移動する山道なんかも一緒に歩いてジビーフを感じてほしかったというのが奈緒子さんの本音じゃないかな。この人数での大移動はちょっと無理があるので、事故など考えれば致し方ないといった選択だったのでしょうね(たぶん)。山登りは次回ということで(笑)

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様似の新富地区はなんといっても人口2人(だったかな、いや、1人かも)どちらにしても普段は人と話すことがないので、ここぞとばかりにしゃべりまくる奈緒子さん。まさしく機関銃(笑)

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お昼は、ジビーフ、愛農ナチュラルポーク、そして早朝に山に入って採ってくださった山菜で豪華なBBQのスタートです。ジビーフのバラで作ったスパイス番長、シャンカール野口さんのカレーは絶品でした。

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あっという間になくなりましたが、シャンカール野口さんとおもしろいことを企画しているので、そちらは時期を見てお知らせさせていただきます。

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食べるのに一生懸命で、ジビーフが焼かれた写真はこれだけ。

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知らない人が見たらぜったい牧場主だと間違われるであろうピヨッシュの林さん。林さんにはぜひとも奈緒子さんに会ってほしかったので実現できてよかったです。そしてこちらも牧場主のような農楽蔵(のらくら)の佐々木さん。おそろしくおいしいワインでした。牛と同じでワインも人が味を作るのかなと、そんなことを感じずにはいられない佐々木さんのワインでした。

さて、ジビーフたちに別れを告げていざ宿泊先の大樹町へ。地域おこし協力隊の中神さんや役場のみなさんの協力ですばらしいおもてなしをしてくださったのです。

まずは宿泊施設となったメム メドウズのなんともすばらしいこと。いやはや感動しました!

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こちらは、私が泊まらせていただいたコンファレンス・センターです。築30年近い厩舎を改築したそうで、馬房時代の鉄柵がそのまま残っていたり不思議な感じでしたが妙に居心地の良い空間でした。(改修:隈健吾建築都市設計事務所)

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こちらは、「第3回LIXIL国際大学建築コンペ」で最優秀賞を受賞したHORIZON HOUSE。次回はこちらに泊まりたい。(設計:ハーバード大学マーク・マリガン研究室 設計監修:隈健吾建築都市事務所)

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わっ!隈健吾や!って思わず叫んだ建物。こちらは、「第4回LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀賞受賞のNEST WE GROW。

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夕食は、築40年以上経過した牧草保管用倉庫を改修したスタジオ メムで。この施設が本当にすばらしくて月に1回くらいレストランやりたいよね、と参加者の声があちらことらで聞かれるほどでした。参加者の大半が料理人なのであっという間にキッチンは人で溢れ、次から次へと料理ができてくる素早さにただただ圧倒されるばかり。料理人が集まると凄いです!

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翌朝は、しっかり朝食もいただき、一路空港へ向かったのですが、気がつけばジビーフツアーも3年目となり、いつも思うことですが「おもてなし」をあたりまえのように感じるのではなく、こういうときこそ感謝の心と言葉、そして態度で示すべきだと思うのです。たった一頭の牛からはじまった物語ですが、関わっていただいたすべてのみなさんに御礼申し上げます。どうもありがとうございました!

 

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