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「喰む」という食べ方

公開日: : 2016/02/12 ジビーフ(完全放牧野生牛)

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「草喰(そうじき)」

あまり聞き慣れない言葉ですが造語なのでしょうか?…
草を喰(は)むという意味なんだとか。店主曰く、「喰む」という食べ方は、量ではなく質を食べるということだそうです。

『草喰 なかひがし』

店名に「草喰」と付けた意味を尋ねると、「食べる」と言うのはおなかを膨らますことであって、「喰む」というのは、心に味を膨らますものだそうです。お客さまには、自然を召し上がって、心を豊かにしていただき、料理の美しさ、味、珍しさなど、色んな方法があるなかで、「命を頂く」ということこそを求めていきたいとのことでした。

ジビーフは、人の手からエサを与えられることなく、自然に生えている四季折々の野草(笹やヨモギ等)や山菜のみで育ちます。喉が渇けば水場を探し、眠くなれば夏場なら木陰を探して眠ります。飼育スタイルは完全なる放牧です。気候の良いときだけ放牧させて、寒さの厳しい冬だけ牛舎で飼うのではありません。氷点下で凍えるような日でもアウトドアです。私がいちばん最初に訪れたとき(3月)膝下まで積もっていた日でした。ジビーフのお腹からツララがぶらさがっているのを見た時、凄いとかの驚きはなく、単純にこの子たちの肉を食べてみたいと思ったのでした。

本当は、現地でジビーフに触れてから想いを乗せた料理を作っていただきたいのですが、さすがに遠すぎます。だからこそ私のような伝える人間が必要なのかも知れません。もしかすると目の前の肉をテクニックだけでおいしくすることは、さほど難しいことではないのかも知れません。しかし、口に入れた時になんとなくでも景色や牛の姿などが浮かぶのではあれば、100の料理が200にも300にもなるのではないでしょうか。

「喰む」という食べ方は、もしかしたらこういうことなのかなと思ったりするのです。

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