アニマルウェルフェアとエシカルという言葉をここ最近ようやく耳にする機会が増えてきた
公開日:
:
2017/07/22
コラム, ジビーフ(完全放牧野生牛)

僕たちの仲間内で東京オリンピック・パラリンピックの食材調達について話題になることが多いのですが、まず牛や豚、鶏がどのように育てられているのかを知らない人が多すぎます。たとえば「放牧」。うちは放牧を取り入れているから牛にストレスがかからない、なんて平気で言う生産者がいますが、実際に牧場へ行ってみると牛舎の軒先に放せるスペースがある程度だったりするわけです。そこだけ切っとった情報は「放牧=自然」をイメージするので根拠のない安心感であったり、生産者と会ったことも牧場へ行ったこともないのに勝手に信頼してしまったりするわけです。
最近になってようやく「アニマルウェルフェア」「エシカル」という言葉をちらほら聞くようになってきました。まだまだ浸透はしていないですが、確実に関心を持つ人が増えつつあるのを実感しています。そしてこの2つの言葉がでてくるずーーーっと前からすでに当たり前のように取り組んでいる農家が日本にはいくつか存在します。ジビーフの駒谷牧場もその1つです。
昨夜は、大阪の遊山さんでジビーフの内臓を食べた。小腸なんて脂がないので「ぷりぷり」なんて表現はできない。網に並べた小腸はぷりぷりどころかどちらかと言えばでれーんとしてだらしない。センマイは微かに牧草の香りがするし、知らないで食べればへたすればクレームになりかねない。しかし、これが健康で健全なホルモンだと言うことを店主の安田さんも昨夜同席した友人たちも知っている。仕事の話しありバカな話で笑いあり、おいしい食卓ってこういうことかなと思うのです。
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