マッキーさんの60歳の成人式を祝う会~Le14eでパトリック・ブージュと出会う

昨日は、マッキー牧本さんの還暦パーティー(正式名は60歳の成人式を祝う会)に出席するために東京のキャピタル東急へ。300名近くの人がお祝いにかけつけ、名だたる料理人が料理を作り、マッキー牧本さんのすばらしさを改めて知ることとなりました。(写真は司会の南美希子さん、バードランド和田さん、マッキーさん)




この日は光栄にも私の肉も登場しました。渋谷のゆうじ、樋口裕師さんがローストビーフに仕立ててくれたのです。パワーのある肉でしたが裕師さんのセンスで参加者の舌を口福へと導いてくれました。酸をキッチリ残しつつ肉の旨味がしっかり感じられる火入れに感動しました。
さて、てっきり遅くなるものと思っていたのですが始まりが早かったせいもあり20時で終わってしまい、予定もなかったので急遽ホテルをキャンセルして帰ることに。名古屋を過ぎたあたりから急に肉が食べたくなりシゲさんに電話。京都駅からLe14eへ直行。
到着すると、すでに営業は終了していてエーテルヴァィンの江上さんとフランス人が2名。なんとフランス人はオーヴェルニュ地方のドメーヌ、ラ・ボエム、パトリック・ブージュだった。完全プライベートでふらりと立ち寄ったそうだ。
すぐにネットで検索すると、パトリック・ブージュは元IBMのコンピューター技師でオーヴェルジュ地方のビオワイン生産者で奇人といわれているピエール・ボージェ氏に師事し、ビオロジック農法を実践しているとのこと。そして、1人で1.5haの畑を管理し、所有する品種は、赤のガメイ・ド・ オーヴェルニュの1品種のみとのこと。

数時間だったがパトリック・ブージュというワインの造り手を知ることができた。彼がどのようにして今日あるのかも知った。おそらく今後ワインを選ぶときはパトリック・ブージュのワインを手にとる機会が多くなるだろう。そして友人知人と一緒なら雄弁に彼のことを語るかも知れない。
造り手や販売者と会うということはこういうことなのだ。インターネットでモノを売っていると顔が見えないから不安だという人がいる。そりゃそうだろう。数年前ならネットで食品を買うなんて考えられなかったですからね。通販サイトは不安を安心に変えようとあの手この手でサイトを構築していくのですが、私はできる限り会うことを優先にしています。
そのためにイベントを開催したり、しゃべるのが苦手な講演も引き受けたり、できるだけ人に会うことを最優先にしています。自分の肉ですから文字や写真だけではなく声でしっかり伝えることが安心にも繋がるだろうし、なによりも手にとってくれる機会が増えると思うのです。
パトリック・ブージュというワインの造り手と出会って、改めてそのようなことを実感した次第です。私は牛を育てているわけではありませんが造り手の代弁者として生産者レベルの知識を持ち(まだまだですが)、枝肉を目利きする眼を持ち、肉を捌き、とにかく経験からくる言葉を強く意識しています。
料理人は料理ができてなんぼの世界。肉屋は肉を捌けてなんぼだと思っています。枝肉から骨を外す作業は年々減っていき、それに伴い職人と呼ばれる人たちも減少しています。しかし、私は時代に逆行しようとも骨の形から覚えていく昭和の肉屋の姿を継承していきたいと考えています。
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