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2つの完全放牧豚を食べ比べ

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愛農ナチュラル紅ポークを試食する予定が大樹じゃがポークが入荷してきたので、試食というより食べ比べになってしまった。試食する肉は販売用ではなく端材なのだが食べ比べるとその違いがよく分かります。

両方とも完全放牧で飼育しているのですが、大きな違いは愛農ナチュラル紅ポークは四元交配で、大樹じゃがポークは三元交配です。それと個体の大きさが圧倒的に異なります。大樹じゃがポークはかなり大きいです。

この大きさがおそらく本来の大樹じゃがポークだと思うのですが、前回入荷した大樹じゃがポークは私が大きな個体が好きではないので出荷時の体重をできるだけ抑えたものをお願いしました。そのためなのか味が乗っていなかったように感じたのですが今回のものは手触りからして旨さを感じるわくわくする仕上がりになっていました。

一方、西川雄喜くんがチャレンジした愛農ナチュラル紅ポークですが、身が締まっていて従来のものより小ぶりです。以上は見た目での判断ですが果たして味の方はいかなるものか。

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育て方を変えても愛農ナチュラルポークの特徴は口に入れた瞬間にそれとわかります。口の中でふわっとトロけるようなやさしい食感は他の豚肉では得られない感じです。脂も甘くて愛農ナチュラルポークの良さが存分に発揮されています。

一方、大樹じゃがポークはバラを試食したのですが、イベリコのベジョータに似た感じを受けました。脂の融点が低いのかすぐに溶けてしまいます。食感は単体で食べるとおそらく「かなりおいしい」という感想で終わっていたと思うのですが、愛農ナチュラル紅ポークと食べ比べると微かに豚臭が残りました。気になる範囲でも嫌な臭いでもなく、このあたりも大樹じゃがポークの特徴の1つだと思われます。

グツグツと煮立ったところに豚肉を入れるとおいしさ半減なので、70℃くらいで色が変わるか変わらないかのところを箸ですくいあげると豚本来が持つ旨さを味わうことができます。

一番驚いたのは、アクがまったくでなかったところです。両方ともに、もともとアクは出にくいのですが、けっこうな量を食べたにも関わらず一度もアクとりをしなかったのが秀逸です。

本日10時からの販売でほとんど売切れてしまいましたが、生産者を知り、飼育環境を知り、そして自らの手で捌き食べるという猟師のようなプロセスですが、牛も豚も羊も鶏も自分自身が納得したものだけをオススメしていきたいと改めて思った次第です。

 

 

 

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