「大樹じゃがポーク」一般販売開始しました
愛農ナチュラルポークの出荷が安定しないので(次回は9月初めを予定)、他の豚肉も検討していたのですが、なかなか私の口に合うものが見つからず・・・
そして、ようやく見つけたのが「大樹じゃがポーク」なのです。じゃがポークは都合3回食べているのですが、1回目は帯広でしゃぶしゃぶで。このときの感想は「まぁまぁ」な味でした。2回目は様似のジビーフツアーオプションで食べたBBQだったのですが、焼き手がプロのシェフ達だったせいもあり「かなりおいしかった」のです。3回目がイルジョットで開催した豚肉会議でした。11種類の豚肉を食べ比べたこともあり、あまり印象に残っていなかったというのが正直なところです。
現状では、生産者の方には大変申し訳ないのですが胸を張っておいしいです!と言えるほどではありません。じゃーなんで取引したのか?なんで販売するのか?… と矛盾だらけのように思われるでしょうが、私が扱う牛や豚は、最初からうまいものなんてないんです。おいしくなる予感がして、私の意見も取り入れてくれて一緒に作り上げていく、いわゆる協働スタイルなのです。
まずは、先日1頭仕入れました。それぞれの部位を切り分け、カットも工夫したりして、自分でも料理してみました。そして分かったことは、かなりおいしくなる可能性を秘めた豚だということです。現状では、部位によって味の差があり、たとえば写真の料理は、バラを塩漬けにして1日おいて、STAUBで蒸し煮したのですが、歯ごたえといい食感といい抜群においしかったです。愛農ナチュラルポークのやさしいおいしさとは異なり、野性味溢れるパンチの効いたおいしさでした。
私は販売者ですから消費者に一番近いところにいます。プロの料理人たちの声を届けることもできます。すでに出来上がったものを販売するのではなく、自分たちで作り上げたものを販売するイメージです。だからといって現状の「じゃがポーク」がおいしくないのかと言えばけっしてそんなことはありません。ストーリーもすばらしく、味に関しても高いレベルを維持しています。そしてなによりも、もっとおいしくなる要素がたくさんあるから魅力的なのです。これからもっとおいしくなると思ったからこそ取引をお願いしたのです。
販売用の写真も撮りきれていないので見苦しい点もありますが、本日より販売開始していますのでぜひご購入ください(→)
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