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牛肉サミット2013 プレイベント「静のサミット」

公開日: : 2013/08/27 イベント

受付は藤井牧場さんと後藤牧場さん

受付は藤井牧場さんと後藤牧場さん

牛肉サミット2013が終わった。・・・私の夏が終わったという感じだが、今年は雨にやられてしまった。それでも2日間で7万人の来場者で賑わった。

牛肉サミットは、牛肉を素材とし、全国各地の料理自慢のお店が出店、「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」等の牛肉料理の味を一般来場者の投票により競う「真夏の牛肉料理N.o1決定戦」です。詳しくは(

今年で3年目となる牛肉サミットは、牛肉業界の活性化と「東日本大震災」への支援を目的としています。被災地復興への応援のため10年は続けていきたい意向なのです。というかあちこちで言いまくってるのでいまさら後にはひけない、いや、ひきませんけどね。

3年前に東北で震災があったことをすでに過去と捉えている方多いんじゃないかな。でも、年に1度、牛肉サミットに来場していただき、お肉を食べるだけで支援に繋がるような仕組みを作っていきたいわけです。これならだれにでも気軽に参加でき、支援できると思うのです。

そしてもう1つ、私の中では忘れようにも忘れられないことがあります。2001年に発生したBSE、いわゆる狂牛病はあまりにも大きなダメージでした。もちろん1996年の0-157、2000年、2010年の口蹄疫もそうなのですが、私個人としてはBSEで人生が大きく狂った1人ですから、いつまた同じような悲劇が起こるとも限りません。

でも、なにも起きていない今現在、できることってじつはあるようでないのです。起こってからでないと対処できないのが常です。いくら法が整備されたって、政府が安全だ安心だといったところで問題がおこれば一瞬で牛肉離れが起こってしまうのです。

ところで、今年は本番を「動のサミット」と位置づけ、プレイベントとして「静のサミット」を開催させていただきました。牛肉サミット1年目は、資金もなければコネもない、応援してくれるのは友人知人とその延長線上にいる共感者だけでした。まさに手探り状態、とにかく必死で周りが見えず、ただただやり遂げたという感じだけでした。

2年目は、お手伝いしてくれる方も増え、少しだけ余裕ができたこともあり、出店者や来場者にナマの声(感想)を聞くことができました。そのなかで、出店者からは、牛肉サミットに出るだけでもPR効果はあると思うが、できればもっと牛肉のアピールをしたい、解説しながら食べてもらいたい、という声が多数あった。また、来場者からは、いま食べてるこの肉の情報が知りたい。といった声もあった。

こういった経由から「静のサミット」を開催する運びとなったのだが、私の中での開催目的はこれだけではない。たとえば、消費者が知らない畜産業界の現状は、農家の高齢化、飼料の高騰、口蹄疫の影響、震災、放射性セシウムなどの影響で飼育頭数が減り、出荷頭数が少ないのだ。少ない牛を大勢で競るから単価は上がる。しかし小売価格はそうそう変えられない。価格が上がれば農家は儲かるのかと言えば、とんでもない。廃業する農家が後を絶たない。子牛や飼料の高騰で利益が出ないのだ。利益がでないと子牛が買えないし生活もままならない。加えてTPP問題が今後降りかかってくる。

でも消費者はそんなのまったく関係ない。求めるのは、安くておいしい牛肉、それだけなのだ。いい加減気づいてほしい、そんなのあるわけないということを。

こういった作り手と買い手の意識の違いが日本の農畜産の低迷につながっている。かつて何度も繰り返されてきた食の悲劇は、すべて無知から始まっていると私は思う。

今年は試験的に開催した「静のサミット」だったが、私には大変意義あるものであった。来年へのシナリオも描けたし、感触も実感できた。会を重ねるごとに作り手と買い手の「差」が縮まるのではないかと大いに期待している。その結果として、何が起こっても日本の牛肉はブレることなくご馳走であり続けてほしいと願うばかりだ。

第一回目となる静のサミットには、7社の方々に登壇いただいた。しかし、よく手を挙げていただいたものだ。そうそうたる顔ぶれに身震いする思いだ。

兵庫高見牧場(神戸牛)、石垣島ゆいまーる牧場(石垣牛)、名産松阪牛朝日屋(松阪牛)、京都きたやま南山(岩手短角牛)、讃岐食堂(オリーブ牛)、澤井牧場(近江牛)、全農長野県本部(信州プレミアム牛)

澤井牧場さんは自社のPRではなく近江牛の歴史について熱く語っていただいた。まさしく近江牛を代表してのプレゼンテーションで感動した。

澤井牧場さんは自社のPRではなく近江牛の歴史について熱く語っていただいた。まさしく近江牛を代表してのプレゼンテーションだ。

 

7社の肉が登場すると一気に人が押し寄せた。それぞれに特徴があり、有料ではあるが食べ比べようというわけだ。

7社の肉が登場すると一気に人が押し寄せた。それぞれに特徴があり、有料ではあるが食べ比べようというわけだ。もちろん、どれもおいしかった。しかしだ味覚とはおもしろく、私はこれ苦手、とか、私はこれ好きとか、食べ比べてこそ違いがわかり、自分に合った肉選びができるというもの。そしてなによりも生産者自らが語るストーリーこそ真実であり、安心安全の基本ではないだろうか。

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料理をしてくれたのは、琵琶湖ホテルのシェフ。ただ焼いてもらうだけだが、そこはプロ。上手なものだ。味付けはなく、シンプルに塩のみ用意していただいた。

牛肉サミットは、大きなスポンサーがついているわけでもなく、県や自治体がバックアップしてくれているわけでもない。我々民間が1年がかりでやっているのだ。今年は雨の影響もあり2日間で7万人の来場者だったが、時間帯によって雨も激しく、それでも傘をさして並んでくださっている姿に感動した。

「静のサミット」には、長野県や香川県など、県をあげてのPRでその想いたる者参加者にも伝わったことでしょう。ある方が私に「滋賀県は何をしているのか?他県の方々は県の代表者が来てPRしているというのに地元がいちばん寂しいではないか」と・・・

本番の「動のサミット」には、3年目にしてようやく大津市長が来場してくださり、肉をおいしそうに食べていた。いつかは消極的な滋賀県を振り向かせたいと、そのときこそ牛肉サミットが大きく飛躍するときだと思っています。

10月には来年に向けての第一回会議が早くもはじまります。今年は参加できなかった方も、来年こそはぜひ共感の輪に加わっていただきたいと願っています。

 

 

 

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