*

【第2回肉Meets】30日熟成させて愛農ナチュラルポークは奇跡の味だった

IMG_5718s

イルジョットに到着して最初に目に入った光景が先日書いた記事の写真(→クリック)
とにかくサルシッチャ以外のメニューを聞かされていなかったので愛農ナチュラルポークの骨付きロースが立っている姿にちょっとシビれました。

乾燥したロースの断面を1枚そぎ落とすと、キレイなピンク色した肉が姿をあらわしました。高橋シェフの技術の高さが伺えます。普通だったら30日も置けば確実に腐敗します。骨ナシの状態なら7日もすればネトがではじめてクサイ臭いがしはじめます。

ドライエージングビーフは骨付きでやるのが鉄則です。いまだに骨を抜いたウェットエージングの肉を業者(問屋)から仕入れて、袋を破った状態で熟成だ、なんてやってる人がいるけど危険ですよ。だいたい臭いを嗅げばわかりますが、カビ臭いんですから。

高橋シェフがいかに丁寧に扱ってくれていたかは、ノコギリで切り分けたロースの肉色を見れば一目瞭然です。これで30日ですよ、考えられないぐらいキレイです。もちろん腐敗時におこるネバリも臭いもありません。

IMG_5732s

脂の甘さが愛農ナチュラルポークの特徴なので、カットせずにそのまま火入れします。
これぐらい分厚くカットしないと熟成肉はおいしくないですからね。

IMG_5776

最初は、フライパンで火を入れます。

IMG_5821

次に炭火で火をあげながら焼いていきます。

IMG_5839

IMG_5970

牛のように熟成香はしないものの、愛農ナチュラルポークの旨味を存分にひきだすために、へたな小細工はしないで、シンプルに仕上げてくれた高橋シェフの技量はすばらしいです。素材をこねくりまわすことは意外とだれでもできるのですが、シンプルに仕上げることのほうが私は難しいのではないかと思っています。いやぁー、素材がいいからですよ、と高橋シェフはおっしゃいますが、素材を生かすも殺すも料理人の腕次第ですから。その結果が食べる人の心の満足に繋がるのではないでしょうか。

高校生が一生懸命に育てた豚をこうやって、全国から参集してくれた方々が、その想いや背景を想像しながらいただく食のすばらしさは、かけがえのないものでした。ただおいしいだけではなく、そこには心の豊かさがあり、幸せな笑顔があり、また明日からがんばれるという食からの力、エールがあり、本当にすばらしい肉Meetsでした。

IMG_5850

 「コト」背景やストーリー、「モノ」を商品とした場合、コトの中にモノを埋め込むことが今後のビジネスには重要だと思う。ビジネスと言ってしまうと冷たい感じがして嫌なのだが、日本にはまだまだ知らない優れた美味なるものがある。もちろん大量生産などできない。10年ほど前は、こういった商品にテレビが目をつけ、企業がそこに群がり、そして生産以上の商品が市場に出回る事態が起こった。

大量生産できないが、本当に愛を込めて、ただ好きと言うだけで商品作りをしている、いつまでたっても苦労が報われない生産者とイルジョットの高橋シェフのような方を繋いでいきたい。

 もうしばらくこの記事は続きます。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

IL GIOTTO高橋直史 × 駒谷牧場 野生の牛を食す会 in きたやま南山

「IL GIOTTO高橋直史 × 駒谷牧場 野生の牛を食す会 in きたやま南山」無事終わり

記事を読む

no image

西大吾選手×サカエヤで100食限定弁当はあっという間に売り切れたとのこと

あまりにもお腹が減ったので、中途半端な時間だが、品川駅で悩んで悩んで弁当を買った。期待はして

記事を読む

おいしさの根幹は場づくり

数年前に友人たちと愛農高校を訪問したときの1枚です。先生や生徒たちと給食をいただき童心に返っ

記事を読む

7月24日南山にて「よみがえりのレシピ」上映会&「夢いっぱいに食の未来を語る会」

サルティンボッカの木下牧場ランプステーキは火入れが抜群!この厚さにして中はローズ色でしっかり火が通

記事を読む

7th 肉Meets in Clementia(クレメンティア)は大雨の中、大盛況だった

1皿ごとにワインを合わせて丁寧に産地や生産者のこと、特徴を伝えるエーテルヴァインの佐々木くん

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2026年10月
    日 月 火 水 木 金 土
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031