ジビーフと近江牛のカイノミ食べ比べはあまりにも個性が違いすぎて改めて驚いたのでした
公開日:
:
2016/03/30
近江牛, イベント, ジビーフ(完全放牧野生牛)

手前(まるさん牧場の近江牛)、奥(駒谷牧場のジビーフ)。部位はカイノミです。単体で食べるとおいしいか、おいしくないか、固いか柔らかいか、のような感想になるかと思いますが、食べ比べるとより食材の深いところまで追求したくなりますね。いやぁー、じつにおもしろい。
これが、近江牛で格付けを同じにしただけの食べ比べであれば、それほど違いが感じられないと思いますが、相手がジビーフとなると真逆の肉なのでブラインドでも外す人がいないほど明確でした。
近江牛のカイノミは、あくまでも近江牛らしく柔らかさとスーッと溶けるような繊維質が感じられましたが、ジビーフはとにかく固い。歯が入らないほどの固さでではなく、近江牛と比べるからこその固さであり、単体で食べればそれほど固さは感じなかったかも知れません。もちろん、嫌な固さではなく、噛み締めて味わう旨味ある固さであり、これこそがジビーフなのです。
こうなると、全く異質なものなので、どちらが好みかというレベルではなく、ジビーフはどこまでいってもジビーフであり、近江牛はやはり和牛らしさを醸し出していました。
29日はニクの日、だから肉を食べましょうというわけではありませんが、なにかこう名目のようなものがあれば集まりやすいですね。定休日にわざわざお店を開けていただき、益々進化し続けるイルジョット高橋シェフの料理から今後も目が離せません。
関連記事
-
-
歯ごたえを感じながら甘みと香りを纏ったソトヒラがおいしく仕上がりました
昨年の11月に骨付きの状態で冷蔵庫に吊るしておいたソトヒラですが、これが驚くほどおいしくなっ
-
-
枝肉一頭を売り切るために技術が必要
和牛を一頭仕入れしていると好むと好まざるとに関わらずサシが多いところもあれば赤身が多いところ
-
-
ワインメーカーズ・ディナー でドミニク・フーバーと
私は普段から喜怒哀楽を表情に出さないので、たまにガッツポーズをするとこのように猫ニヤンニャン
-
-
「蔓ききょう」にて、京丹後の魚政さんとのコラボ会
私は地元滋賀に取引先をできる限り持たないようにしています。なんてことを公言するとあまり良い印
-
-
商品環境とシチロウを食す会
朝から立て続けに2本、ギフトで貰ったお肉がおいしかった、梱包が素晴らしくて感動したとお電話を


















