近江牛のチマキ「=すね肉」
公開日:
:
2012/04/01
商品
すね肉の北京風煮込み
「チマキ」と呼ばれる肉の部位がある。
ロースやカルビはメジャーで知っている方も多いが
さすがにチマキは知らないだろう。
チマキと聞いて「=すね肉」と分かる人は、業界人もしくは
相当なグルメな方だと推測する。
すね肉は、筋が多く肉質が硬いため、写真のように
煮込み料理に適しているのだが、じつは薄くスライスして焼肉としても
おいしい部位なのだ。
肉屋の考えでは、すね肉は、ミンチ材が妥当で、せいぜい切り落とし程度しか
商品化できないものだと思い込んでいる。
しかし、柔軟な発想の焼肉屋では、切れ味の良い包丁で薄く手切りしてものを
焼肉メニューの1商品として提供している。
私も、最初にみたときは、無茶をするなと思ったものだが
筋がちょうど良いアクセントとなり、歯ごたえ、食感がたまらなくおいしい。
とろけるようなサシが入った肉が好みの方には不向きだと思うが
赤身好きの方には好評だと思う。
サッと焼いて、お気に入りの塩を少しつけると、
それはもうすこぶる上機嫌な味なのだ。
煮込みにしか使えない、という思い込みは
もしかすると他の部位にも共通したことがいえるのかも知れない。
すね肉は、一頭仕入れしている肉屋、焼肉屋以外では、なかなかお目にかかれないが
もし、見かける機会があれば、一度お試しいただきたい。
関連記事
-
-
一頭まるごと仕込みの近江牛カレー
2週間ほど外食続きだったので 先週から、質素な食生活を心掛けていたのだが そういうときに
-
-
トモスネの吊るし焼肉が意外とうまい
トモスネ(後足のスネ)は、脂肪分が少なく筋も多く肉質は硬めなので用途としては、ミンチ
-
-
フランスからバスク種純血100%の黒豚が入荷してきました
フランスからバスク種純血100%の黒豚が入荷してきました。いままで豚の熟成は環境が整っていな
-
-
NIIHO × シェフシリーズ第一弾はイルジョット高橋シェフのカレー
イルジョットの高橋シェフと商品開発をすすめているのですが、あ、商品開発というほどのものではな
-
-
近江長寿牛の予約販売がはじまりました
市場では評価がつかない経産牛、つまり子供を産んだお母さん牛のことだ。 和牛は未経産の雌
- 新記事
- ランプステーキの焼き方
- 旧記事
- 熟成肉ブレイク寸前