ジビーフの販売について
公開日:
:
2021/08/19
未分類
以前は毎日のように問い合わせがあったジビーフですが、ここ最近は静かなもんです。
料理人から健康オタクのような方々まで、なかにはスープを作るので骨を分けてほしいとか、自然食品関係の人もいたかな。一般の方はいまでも問い合わせがそこそありますが、すべてお断りしています。
断るとか言うと嫌な感じですが、断りたくて断っているわけではなく、売りたいけど売れない理由があるんです。
料理人なら興味本位で使いたいとか、一般の方なら一度食べてみたいとか。でもね、みなさんがいつも食べている牛肉とは真逆であり、ある程度ジビーフのことを知っていないと、クレームになりかねないのです。
草の香りが強く、熟成させれば粘りもでますし、粘りは腐敗だと思われるし、脂がほとんどない肉は予期せぬことだらけなんです。プロの料理人でさえ、初めて使うときに躊躇うくらいです。
そして、焼くのも難しい。他の肉と比べても火が入るのが早く、あるシェフは、毎回緊張するし、試されてるみたいと言ってましたからね。
とはいいつつ、仕上げがうまくいったときはジビーフ好きな方のために、店頭で販売することもあります。僕が焼いてみて、これなら大丈夫、と確信がもてるときだけですが。
てことで、ウデをバラしてクリミをステーキに、ミスジは焼肉用に。本日よりサカエヤの店頭で販売します。
脂が苦手な方にこそ食べてほしい、と言いたいところですが、肉は少しくらい脂がないとおいしくないものです。ここまで赤いとストーリー買いで終わってしまいそうですが、ご安心ください。
めちゃくちゃおいしいです。
関連記事
-
-
フランス・ジャポン・エコー誌の取材はまさかの通訳なしだった
フランス・ジャポン・エコー(France Japon Éco)の編集長、レジス・アルノーさん
-
-
好きなことを突き詰めるとこうなるのかと
変態レベルを超越した変質者レベルの南崎さんのワイン会が昨夜も開催された。今回はスペインのファ
-
-
新しい沖縄料理の創造のために
Etat d’Esprit and ARDORのコラボディナーのために仕入れた黒毛和牛。宮古
-
-
リストランテ・マッサでラッセ×マッサ
かつてフジテレビ(料理の鉄人)で、第4の鉄人として活躍された神戸勝彦シェフが今年の3月、不慮の事
- 新記事
- 熟成に理想的なA2の肉
- 旧記事
- ジビーフ舞ちゃん親子で出荷