ジビーフ舞ちゃん親子で出荷
公開日:
:
2021/10/03
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先日、ジビーフのお母さん牛『舞ちゃん』が屠畜され、さきほど内臓が入荷してきました。さっそくミノを食べたけどめちゃくちゃうまい。
今回は舞ちゃんの子供『しなの』も屠畜されたので、ちょっとドキドキします。
こんなことはあまり書きたくないのですが、3月に128ヶ月齢の「いよりん」が屠畜され、枝肉の写真をSNSに載せたところ、和牛の生産者から「こんな肉食べたくない」とコメントがはいりました。
マイナスの発言やコメントは運気が下がりそうなので削除しましたが、サシたっぷりの増体した牛ばかり作っている人から見れば黄色い脂の経産牛、しかもアンガスは認めたくないでしょうね。分からなくもないですが、僕が手当てすればおいしくなるのにね。
理解してほしいとは思いませんが、僕がやり続けるのは、奈緒子さんを応援したいとかではなく、本物を追い求めてきた先にジビーフがいたからです。もちろんいままで通り和牛もやってますし、まっすぐな生産者が育てた牛は市場価値があろうがなかろうが僕には関係ないです。
写真のタンを見てください。凄くないですか!草を舌で絡めながら食べているからなのか締まってます。見た目だけなら和牛みたい。生産者が愛情だの感謝だの、ノンストレスで育てただの、命がどうのこうの言ったところで内臓は正直です。センマイもすばらしいです。
さて、ここからは奈緒子さんからのメッセージです。ジビーフが出荷され、屠畜が終わり枝肉になると、奈緒子さんからいつもメッセージが届きます。今回は特別なお母さん牛ということもあり、一部のみ公開いたします。
舞ちゃんは13歳、体格も良く、性格も穏やかでお母さん牛には最高だったのですが、去年からおっぱいの出が悪く子供の生育が悪かったため、一ヵ月で親子を引き離し私が粉ミルクで育てました。
今年も様子を見ましたが、今年は生まれた子も小さく、おっぱいも最初から出なくて育てられませんでした。
なので舞ちゃんはまだまだ元気なのですが、状態が良いうちに皆さんに喜んで頂けるお肉になってもらう事に決めました。
そして舞ちゃんの娘の『しなの』29ヶ月令。
しなのは、今まで出荷したジビーフの中でも一番お利口さん。出荷牛舎に入れたら自分からモクシを付ける檻の中に歩いて行くし、生まれて初めてのモクシを付けられる時は、大抵のジビーフは嫌がるのに、しなのは全く抵抗もしないで黙って付けさせてくれる、トラックに乗っても平然としてました。
普段から穏やかでおっとりしてる子だったので体型も丸く、皮下脂肪もジビーフには珍しく0.8センチもありました!
舞ちゃんとしなの 生まれた瞬間からず〜っと一緒。そして出荷も一緒。枝肉になっても一緒。
もしかしたら、母と娘で一つのお料理になれることもあるかもな〜 なんて思ったり。
そして13歳と2歳半の親子の枝肉の違いが圧倒的ですよね!
新保社長の還暦のお祝いを演出できる親子になれますように。
どうぞ最高に手当てしてやってくださいませ。
てことで、シェフのみなさま、よろしくお願い致します。
垂れ下がった舞ちゃんのおっぱい😊
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