理想の牛肉を求めて〜日本農業の未来を語ろう〜駒谷信幸氏×西川奈緒子氏×新保吉伸氏×イルジョット高橋シェフ
公開日:
:
2017/02/18
イベント

ジビーフと農業の話しかと思いきや、人としてどうあるべきか、食に対してどう向き合うべきか、いろいろと考えさせられる内容に、改めて肉の仕事に生涯をかけて、命がけで取り組まなければいけない覚悟をさせられたような気がしたのでした。私がジビーフの販売をやめたとき、生産者の西川奈緒子さんは廃業するとまで宣言していますから、けっして命がけの覚悟は大袈裟ではないのです。なんの根拠もないのですが、数年後にはジビーフのようなナチュラルビーフを必要とされる方が必ず増えると思っています。
35年前、奈緒子さんのお父さんは、広大な北海道で800頭の牛を飼い、順調に牧場経営をされていたのですが、牛肉輸入自由化やBSEの影響で売り上げは激減していったのです。とにかく健康な牛を作りたい。そんな願いもむなしく、純粋アンガスから、和牛との交雑を生産したものの当時の取引先からは「雑種」としての扱いしかされず、お父さんは理想と現実の狭間で苦しむのでした。そして、林間放牧での飼育をやめ、牛舎飼いの和牛飼育に切り替えるか、悩んだ結果、廃業も考え牛を処分していったのでした。

そんなとき、娘の奈緒子さんは、お父さんやご主人に内緒で最後に残った純粋アンガスを「草だけで育ててみよう」と決心したのです。4年前には9頭だった牛たちも現在は51頭に増えました。

牛舎に一切入らない牛たちは、寒さに耐えるため乳房に毛が生えているのだそうです。ケガをしても人工的な薬物を投与することなく自然治癒力のままに、そして牛たちが入った山林は、牛が下草を喰い、排泄物が栄養となり、木の生育も3倍早く、まさに自然との共生が成されているのです。
父から娘へ・・・命がけのジビーフ物語はこれからが始まりです。時間がいくらあっても足りない内容に参加者は共感し、頷き、そして厨房で出番を待つ料理に期待が高まるのでした。


料理はこんな感じで手際よく出されました。ざざーっとご紹介!

愛農ナチュラルポークのハムとストラッチャテッラ(水牛のモッツァレラとそのミルク)のブルスケッタ

ジビーフと愛農ナチュラルポークのソーセージ

愛農ナチュラルポークのカツレツ

ジビーフとゴボウのラグーソース自家製パスタ

ジビーフのサーロインをロースト

ジビーフとあずきのカレー

ガトーショコラ レンズ豆のソース

きたやま南山B1にある「ミートカレッジ ギューテロワール」では様々なイベントや研修の受け入れを行っています。牛肉の世界に興味のある方、男女問わず学べる環境が整っております。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
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