*

ウィリアムと柳瀬さんとセヴェロオープン、そして不思議なメンバーで牧場見学

公開日: : 2016/04/17 近江牛, 牧場・生産者

IMG_9347

パリ14区のル・セヴェロといえばステーキの名店。そのセヴェロが明日18日、西麻布にオープンします。まずはおめでとうございます。

IMG_9412

明後日オープンなのに大丈夫かいな?と心配になりますが、オーナーのウイリアム ベルネ氏と柳瀬さんがどうしても牛を見たいということで滋賀へやってきたのでした。なんか思うところがあるのでしょう。柳瀬さんはル・セヴェロジャポンの社長兼シェフという立場で日本とパリを行ったり来たりの生活になるみたいです。

牧場見学は意外と疲れるので対照的な2つの牧場を案内することにしました。まずは200頭規模の藤井牧場さんから。なんといっても空気感です。ウィリアム氏と柳瀬さんの表情を見ればお分かりだと思いますが、ゆっくりとした空気のなかで牛たちがのんびりと過ごしていました。

IMG_9404

ウィリアム氏の一挙手一投足がおもしろい。もともとが肉屋からスタートしたということもあり、言葉はわからないが、なんとなく言っていることが理解できるし、肉に対する持論のようなものが、とにかく私と似ていて驚いたのです。肉に対する考え方、取り組み方、肉屋目線での牛の見方など、恐ろしいほど共感するのです。そして一番驚いたのは水分が多い肉に対する手当の仕方です。じつはジビーフに施しているやり方なのですが、ウィリアム氏も同じ考え方だったのです。しかも理論も一緒ときているから意気投合てなもんじゃありません。ハグの世界です(笑)

IMG_9414

藤井牧場さん、まだまだ課題もありますがこれから間違いなく牛が良くなっていくでしょう。とにかくご夫婦の真面目さと牛に対する志が素敵です。ウィリアム氏もかなり気にいってしまったようです。牛のエサまで食べてましたからね。

IMG_9423

2軒目は、藤井牧場さんとは対照的で1000頭規模の亀井牧場&まる亀こうし牧場さんです。藤井牧場さんは但馬系なので牛が小柄ですが亀井牧場さんは大きくなる血統を好んで肥育されているのでどの牛も大きい。牛の大きさウンヌンより肉屋は枝肉でしか判断できませんので、大小は好みの問題かな。霜降りが好きなのか赤身が好きなのか、とまぁこんな感じです。それが特徴というものでしょう。

IMG_9434

亀井牧場さんを後にして、関シェフの「イル デンテ ディ レオーネ」へ。私の一番お気に入りのイタリアンです。ウィリアム氏をお連れするのは迷います。当然、肉を食べたいだろうし、かといってビストロではおもしろくないのでイタリアンにしたわけです。結果は、「パリでこんなにおいしいイタリアンはない」とのことでした。

IMG_9430

とにかくすごい品数がでてきたのですが、メインはこちら。かなり分厚いのですがペロッと食べてしまいました。ウィリアム氏の食欲には参りましたが、関シェフの火入れは抜群でした。ぜひ、京都に来られた際には「イル デンテ ディ レオーネ」オススメします。

12993324_1037638489635170_6331497602896082195_n

ということで、明日オープンです。

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

希少な乳牛3種の食べ比べは京都きたやま南山にて絶賛行列中!

きたやま南山にて現在販売中の『希少』な乳牛三種。タイミングが良ければ三種の食べ比べができるか

記事を読む

旨い肉について

「旨い肉」について質問された。生産者も問屋も精肉店も血統、格付け、品種(黒毛和牛とか短角牛と

記事を読む

ジビーフと近江牛のカイノミ食べ比べはあまりにも個性が違いすぎて改めて驚いたのでした

  手前(まるさん牧場の近江牛)、奥(駒谷牧場のジビーフ)。部位はカイノミで

記事を読む

肉の仕事は奥深くておもしろい。それがわかるまで最低3年はかかるのです。

※撮影:yoshida solo 枝肉を仕入れて、サバキ(骨を外すこと。骨を抜くともい

記事を読む

肉塾北海道ツアー日目は石田めん羊牧場さん

石田さんが育てるサウスダウン種は難しい羊だ。小柄な体型、繁殖能力の低さ、系統の少なさ、現実的

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
求人募集

サカエヤでは、僕たちの取り組みに共感して一緒に働いてくれるスタッフを募

取引について僕の考え方

僕は「業者」という言葉が好きではありません。飲食店に牛肉を

精肉店としての歩み

滋賀県で精肉店をやっているなら「近江牛」の看板で商売したい。三重県なら

→もっと見る

  • 2023年3月
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031