仕上げ方のことなる赤身肉3種
牛肉の仕入れで一番大事なのはなんだと思いますか?
僕は仕入れたあとの「管理・保存」だと思っています。牛は屠畜されて命は絶たれますが肉になっても息をし続けます。僕たちの使命はおいしくすることです。そのためには管理と保存がすべてです。どんなに良い肉を仕入れても管理と保存を見誤れば台無しです。だから僕は料理人の方とたくさん話しますし、料理も食べますし、冷蔵庫の容量や環境を聞くようにしています。
写真の肉は、左からジビーフ、十勝若牛、ブラウンスイス牛のリブロースです。ほぼ同時期に入荷してきましたが仕上げ方を変えています。真中の十勝若牛は明日のイベント用に仕上げたので両サイドの肉とは見た目から違います。こんな感じでどこをピークに持っていくのかによってもやり方が違ってくるのです。
だから僕は訪ねてくる料理人の方には、牧場で牛を見るより仕入れ先の環境を知る方が大事ですよと言ってます。もちろん牛を見たり生産者を知ることも否定はしませんが、それよりも届いた肉のちょっと手前を知ることの方が大事だと思っています。
関連記事
-
-
これぞ赤身肉の決定版ともいうべき牛肉が続々入荷
一気に入荷があるともう大変!冷蔵庫が賑やかです。 これぞ赤身肉。奈緒子さんのジビーフ、全作さんのブ
-
-
ブランドを背負った経産牛はしっかり説明しないとクレームにつながったというお話
セリ場である問屋さんと話していたときのこと。「近江牛のイメージは細かいサシが入っていて柔らか
-
-
熊本東海大学のあか牛と石垣島で育った琉球大学のあか牛が入荷
東海大学(熊本阿蘇)で育ったあか牛と琉球大学(沖縄石垣)で育ったあか牛がほぼ同時に入荷してき
-
-
ジビーフ・土佐あか牛・近江牛の食べ比べ
久しぶりにドキッとするナイフに出会いました。イタリア・トスカーナ州スカルペリアで作られている
-
-
東海大学産、阿蘇草原あか牛が驚くほどおいしくて感動したのでした
阿蘇の草原あか牛を流通させている橋村さんから連絡があったのが去年だったか、今年の初めだったか
- 新記事
- 牛を屠畜して解体する
- 旧記事
- イルジョット×ワイン9コラボディナー