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経産牛は流行るのか?

公開日: : 2020/03/19 肉牛の品種, Leica

だれかが経産牛がブームになる、とか。言ってましたがどうなんでしょうかね。ブームにならないでしょう。そんなに経産牛いないですからね。

そもそも「経産牛」ってちゃんと知らない人が多いんじゃないかな。「自称専門家」の情報って、しゃべりが上手だったり、その方に知名度があると、ついつい信用してしまいますが、薄っぺらいんですよね。

経産牛は再肥育しただけではおいしくならないというのが僕の考え方です。再肥育というのは、老廃牛肥育とも言われて(ひどい言い方だな)いて、つまり、お産を繰り返した牛は痩せて肉量がとれないため、半年ほどかけて栄養価の高いごはんをたっぷり与えて太らせるんですね。

でも、再肥育した経産牛で、本当の実力を引き出せたものになかなか出会えたことがありません。それほど、経産牛の再肥育は難しいのです。これまで粗飼料主体の粗食に耐えてきたお母さん牛に、おいしい配合飼料を与えることで、急激に食い込みすぎてしまって、すぐにくい止まりが来てしまうことがあります。あまり専門的な話になってもつまらなくなるので、要は経産牛を育てるのは難しいということです。さらに、おいしくするには、もっと難しくて、僕は熟成という手法を用いてます。

まず、経産牛ならなんでもいいわけではありません。長期熟成に耐えうる経産牛を選ぶところから始まります。僕は好んで産地を鹿児島や宮崎のものを選んでいますが、最近は沖縄のものがすごくいいんです。先月は調子に乗って12頭も買ってしまいました。

かなり端折ってますが、経産牛は肥育と熟成の手間をかけなければおいしくなってくれないんです。タイミング合いましたら、僕が手当てした沖縄県産の経産牛、ぜひ食べてください。もちろんアルドールへ行けば食べられます。

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