格付けとしては最下位評価のC1そのお味は


日本の格付けは15通りからなりますが、最高峰は言わずと知れた「A5」です。ではいちばん評価の低いC1とはいったいどのような肉なのか?
A5を見たり食べたりする機会は非常に多いと思います。繁華街を歩けば必ずA5を掲げた飲食店を目にします。しかしC1をウリにした飲食店なんて見たことがありません。当たり前といえば当たり前ですが好き好んで最低ランクの格付けを前面に出す人なんていないでしょうからね。
さて、畜産業界では「ババ牛」と呼ばれる牛がいます。あまり良い呼び名ではありませんが、いわゆる出産したお母さん牛(経産牛)のことです。私はどうもババ牛という呼び名には抵抗があるので「近江長寿牛」を商標登録しているのですが、先ごろお肉になってくれた215ヶ月齢のお母さん牛も業界的にはババ牛なのです。しかしこのババ牛という呼び名、なんとかならないものですかね。長寿牛で全国統一するとか。googleでババ牛を検索したら私の過去記事がでてきたのでよろしければ(→)
お母さん牛は、肉質硬めで噛みしめれば味わい深くて私なんかは大好きなのですが、ハッキリ言ってサシの多い肉は時々罪悪感にも似た感じを覚えるのです。お母さん牛は心がほっこりするというか温かくなるのです。私がお肉になる前の姿を知っているから感情移入しているだけかも知れませんが、ここ最近は経産牛の業界内での評価は高いのです。というのは味ウンヌンではなく、F1(交雑種)やホルスタインの相場が高くて安価な肉の代替えとして経産牛が高くなっているのです。

話を戻しますが、冒頭の「C1」は先日お肉になってくれた215ヶ月齢の「かおり」さんです。サガリをLe14eで食べたのですが、私がいままで食べたサガリの中では断トツに1番でした。同席した友人も焼いてくれた茂野シェフも感動のおいしさを体験しました。
かおりさんはかなり水分が少ないので早めに精肉にしたほうがおいしいと判断し、今日はウデを捌いてわくわく定期便の切り落としに使用しました。

けっしてとろけるような柔らかさはありませんが、しっかり噛みしめていただければ、いままで感じたことのない牛肉の奥深い味わいを楽しんでいただけるかと思います。
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