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愛農ナチュラルポークと大樹じゃがポーク

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3月2日に高田馬場「成蔵」にて愛農ナチュラルポークのとんかつ会を開催してから1ヵ月がたった。一生分のとんかつを食べたんじゃないかと思うくらい食べた。もうしばらくはとんかつの顔も見たくないほど食べた。でも、しばらくするとまた「成蔵」のとんかつが食べたくなるから不思議です。

外食でとんかつ屋を目にする機会は多いのですが、とんかつでハズレを引いたときのガッカリ感はどん底に落ちたような気分になる。だからというわけではないのですが、知人のクチコミ以外で外食のとんかつは食べないようにしている。それと愛農ナチュラルポークのとんかつを上回るものがいまのところないというのも大きな理由のひとつかな。なにをとんかつごときに大げさだと思われそうですが、とんかつ好きはキャベツの切り方にもこだわりますからね。

さて、昨夜は自分揚げで2種類のとんかつを食べ比べしました。1つは愛農ナチュラルポーク、もう1つは大樹じゃがポークです。愛農ナチュラルポークは今月あと2回の入荷がありまして、おそらくですがこれでしばらく入荷はなくなります。次は秋かな。農業高校が実習の一環でやっているのでビジネスならアウトですね。だからこそ豚自体もノンストレスでおいしいのかも知れませんが、ほんとうになぜここまでおいしいのかが不思議です。育て方が普通と違うとかエサが特別なものとかなにひとつ変わったことはしていないんですけどね。最終的には愛情かな、なんて思ったりします。

2つの豚はまったく個性が違うのでブラインドテイストでもすぐにわかります。愛農ナチュラルポークは脂の甘さが強烈で肉質はやわらかくてまさにサクサクというニュアンスがピッタリ。口の中でふわっと旨味が広がる感じです。じゃがポークは、放牧で走り回っている豚なのでかなりの筋肉質。だから肉質は硬くて旨味がギッシリ詰まった感じ。噛むごとにじわじわとおいしさの波が押し寄せてくるようでちょっと病み付きになりそうです。

愛農ナチュラルポークは、食べればそのおいしさに誰もが気づく豚肉で、じゃがポークはどちらかと言えば通好み。いろんな豚肉を知っている方にこそ分かっていただけるプロの味。そんな感じです。

よく、こんなことを言われます。「滋賀は牛は有名ですが豚はいないのですか」と。もちろんいますよ。でも、おいしくないのです。いや、少し語弊がありますね。普通の味なのです。それでは私が扱う意味がありません。おいしいだけでは長く続けられないし、ストーリーだけでもそれは同じで、2つが融合しなければお客様に愛される商品に育たないのです。

ワインやコーヒーは産地によって味が変わりますが、牛も同じです。同じ血統で同じお母さんのお腹から産まれてきた仔牛でも育つ環境によってまったく違うものができあがるのです。北海道で寒い冬を越した牛と、暖かな沖縄で育った牛とでは肉質が違って当然なのです。もちろんエサの影響もありますが、やっぱり環境なのです。でなければ銘柄牛は成り立たなくなります。

ワインが畑の味によって変化するのと同じで牛も同じなのです。ワインにテロワールという概念があるように、牛にも土地の味が重要なのです。もちろん豚も同じですが、残念ながら豚舎で産まれて半年程度で出荷される豚は品種もさることながらエサで中身が決まってしまいます。だから放牧じゃない限り滋賀で飼う意味がないのです。

なにがなんでも滋賀のものを扱いたいという気持ちが私にはないので、全国どこへでも気になるものがあればでかけますし、自分の目で見て本当に納得したものだけをこれからも扱いたいと思っています。

ともあれ、愛農ナチュラルポークとじゃがポーク、ぜひいつも食べてる豚肉と比べてください。

 

 

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