3月と4月のイベントはごく身内的な肉Meetsになります
まずはイベントのお知らせです。3月にLe14eにてちょっとおもしろいことをやります。パリから東京、そして現在は京都で日々肉を焼きまくっている茂野シェフですが、あきらかに肉焼きの技術が進化していると思うのです。いつも話していて感じることなのですが、焼いている枚数が経験値となり、経験を重ねて行くたびに肉にハマっていく様子が伺えます。たまに木下牧場のカイノミを持っていくのですが、火のとおりが早いのでロースを焼くときよりも慎重に丁寧に焼いているように見えます。雌牛は火のとおりが早く、雄牛は遅いということも言っていました。もちろん個体差にもよると思うのですが、牛を愛し肉を愛し常にレベルの高い仕事をしているからこその言葉だと思うのです。
そんな茂野シェフですが、メニューには載せていない隠し玉をかなり持っているようで私も何品か食べさせていただきましたが、おそらくこういうときに使うんでしょうね。「驚愕のおいしさ」って。ということでかなり身内的な感じになりますが茂野シェフ裏メニューの会をやります。
そして4月ですが、木下牧場にて見学会&BBQをやります。こちらは料理人の方々を中心に勉強会的な要素を含んでいます。牛を見たあとは私が骨付きの肉を脱骨し、その肉を茂野シェフが料理するというライブ形式で行います。参加条件は料理人であること。情報交換の場にもなりますし、なによりも生産者の言葉を現地で聞いてほしいと言う私の願いでもあります。
当日は友人のワイン屋さんも参加しますが、アルコールと肉の相性って不思議で、料理によってワインが飲みたくなったり、ビールが飲みたくなったり場所や一緒に食事する相手によっても変わったりします。
外で食べるBBQや家の中で食べる焼肉、椅子に座って食べる食事と立食でも大きく味が変わると思うのです。余談ですが、以前ある方に、ワインを飲むときテーブルに携帯電話を置いた状態とそうじゃない状態とでは電磁波の影響で味が変わるということを教わり、その場で実験してみたのですが、確かに味が違いました。
さすがに肉の味には影響ないとは思いますが、「おいしいお肉はどこで食べられますか」という質問をよくされます。いじわるでもなんでもないのですが、じゃーおいしくない肉はどこで食べられますか?と逆に質問したりします。つまり、マズイ肉ってよほどじゃない限り存在しないんです。安価な牛丼屋でも高級なフレンチの店で食べても牛肉はおいしいのです。好みや価値観の違いがあるだけでよほどの肉じゃない限りマズイ肉ってないと思うのです。
マズイと感じるのはほとんどの場合が食べ方であり、向き合い方だと思うのです。以前、カウンターで一斉にスタートする料理屋さんで食事したとき、お隣のご婦人の香水が強くて料理どころじゃなかったことがありました。料理自体はおいしくても場の雰囲気でマズイと感じる例だと思います。
昨年はたくさんイベントをやりましたが、今年はやや少なめにやるつもりです。不特定多数な参加者を募るより、できれば価値観がよく似ていたり、共有できるものがある方々と一緒に楽しめればと思っています。
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