*

ドライエージング180日の経産牛は熟成肉を超えていた

公開日: : 2014/07/07 熟成肉

IMG_8729

真空パックにしてしまったので分かりにくいのですが、180日熟成させた経産牛のロースです。さすがに180日はひっぱりすぎたかなと思ったのですが、元々自己消費のためだったのでジャスト180日目で熟成庫から出してみました。骨を抜いてから菌検査に出して残りはとりあえず真空パックにして通常の冷蔵庫へ。

20140707103058472_0001

販売用もありますが、計6本の微生物検査はすべて異常なし。となれば一刻も早く食べたいわけです。ドライエージング180日ですからね。いったいどんな味なのか?….
昨夜は予定も入っていなかったので、久しぶりに自宅でスキレットを取り出して焼いてみました。

IMG_8737

表面をトリミングするとご覧のように少し肉色が濃いですが我ながら見事です。この時点で熟成香はほとんど消えていました。どのように焼こうかと迷ったのですが、揚げ焼きで旨みを閉じ込めてみることに。てことは揚げ焼きです。

IMG_8738

結構分厚めですが、これだけ赤身が強く水分が抜けていると500g程度ならペロッといける胃袋を兼ね備えていまして、強靭な胃袋に感謝しないといけませんね。

IMG_8739

IMG_8744

水分が抜けているせいもあり、焼きやすくて時間も短くてすみました。驚いたことに内部に香りが溜まっていたと思っていたのですが、熟成香はまったくせず、噛み心地のよい赤身肉といった感じです。これはおすすめできるレベルだと判断しましたので、タイミングよく電話がかかってきたシェフにお話ししたところ、すぐに送ってほしいということでお互いテンションがあがりっぱなしでした(笑)

こういう肉は、私のチャレンジ的要素がほとんどで、見方を変えれば趣味の域なのですが焼いてみたいと言ってくれるシェフがいて、それをおいしいと言ってくれるお客さんがいて、芸術ではないけど1つの作品を作るってこういう感じなのかなと思った次第です。180日熟成のロースはあと5本ありますのでご興味のある方はご連絡ください。

 

 

記事が気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

木下牧場のお母さん牛「きこ2」が仕上がりました

木下牧場さんの「きこ2」219ヶ月齢のお母さん牛が種が付かなくなって屠畜したのが6月10日の

記事を読む

熟成肉の予約受付中!

温度0度、湿度90%で40日ジャストで仕上げてみた。 写真は10日目の状態だが、ここか

記事を読む

ドライエイジングビーフ(熟成肉)が最高の仕上がり具合で販売中!

年末年始に販売するドライエイジングビーフが 次々に仕上がっている。 当店のドライエイ

記事を読む

ロレオール伊藤シェフと熟成肉

先日、東京の某所でグルメな方々とご一緒する機会があり そのなかに山形出身の方がいた。

記事を読む

柴田書店「専門料理」に熟成肉が掲載されています

昨日の記事に、こんなことを書いた。 この日も、少し肉の話をしたが、 熟成肉に取り組ん

記事を読む

和牛・牛肉通販 近江牛.com

https://www.omi-gyu.com
仕事の奥深さ

本日から11月、しかし一年あっという間でなんか怖いですね。同級生ですで

所作

写真は、昨夜、BRUSTAで食べた近江牛ウチヒラ。西山さんはワ

今月のジビーフも2頭入荷しています

↑ はるか 今月も2頭のジビーフが入荷してきました。「はる

→もっと見る

  • 2025年7月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031