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愛農ナチュラルポーク入荷しました

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愛農ナチュラルポークが入荷しました。今回は3頭です。この記事を書いている時点では、全商品揃ってますのでぜひお買い求めください。売切れてたらごめんなさいです。

愛農ナチュラルポークは愛農高校から直接送ってもらってるのですが、これは異例中の異例で、通常、豚肉は問屋経由の仕入れになり、1頭仕入れではなく単品仕入れが主流なのです。モモとかロースとか欲しい部位を必要な分だけ仕入れるのですが、写真のように脂が三分の一もついていようものなら返品ですよ返品。歩留りが悪すぎて高くついてしまいます。脂を削らないとクレームにもつながるので儲からないというわけです。

しかし、愛農ナチュラルポークの場合は、脂がすごくおいしいので削らずにこのままの状態でカットします。お客様からの感想も、最初見た時あまりの脂に驚いたが食べるとクリアな味に違う驚きを感じました。みたいなコメントをたくさんいただきます。

おいしさの秘密は、正直分かりません。品種も特別なものではないしエサもこだわっているといえばこだわっているのですが、近江プレミアム牛のように100%国産飼料というわけにはいきません。飼育期間も平均的な100日ですし、では、なぜあれほどおいしい豚肉ができるのか、ということですが、おそらくですが環境だと思うのです。ビジネスライクな豚だとどうしても効率を優先せざるをえないのですが、愛農ナチュラルポークは高校生の実習として飼われている豚です。このあたりのストレスのかかり方が味に影響しているのだと私は思っています。

滋賀県内では、農業高校で飼われている牛がセリに出されていることがあります。格付けなんてA4とかA5を出してくるわけです。もちろん意図的にサシを入れたりしていません。成績のよくない生産者なんか、口の悪い購買者に「おまえら(生産者に向かって)、高校生に牛の育て方教えてもらったほうがええんと違うか!」なんて言われる始末ですからね。

おいしさの理由なんてほんと分からないのです。おいしくなるための努力や工夫はあれこれやりますが、結局はタイミングだと思うのです。出荷のタイミング、肉にするタイミング、食べるタイミング、愛農ナチュラルポークはこのあたりのタイミングが良いのかも知れません。

あとは好みですね。私は愛農ナチュラルポークが世界一うまいと思っていますが、イベリコ豚が好きな人もいるでしょうし、スーパーで売っているノーブランドの豚肉が好きな人もいるかも知れません。料理や食べ方にもよるでしょうしね。

豚はエサの影響を受けやすいと言われています。つまりエサによっていかようにも味を変えられるらしいのです。このあたりは私の専門外なのでわかりませんが、人間でも食べるものによって体質が変わるのでそうなんでしょうね。あとはストレスも味に大きく影響します。これは牛もそうなのですが、ある牧場の話しですが、夫婦喧嘩が絶えなかった時期がありまして、そのときに出荷した牛は肉色が濃くて味も良くなかったのです。数か月後、急に肉色が明るくなり味もおいしくなっていたのです。セリ場でこの夫婦を見ると仲良くいちゃついてるわけです。動物は飼い主の影響を受けやすいのですね。それが経済動物であっても。

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Tボーンステーキですが、計ったら600gありました。さすがに食べられるかなと思ったのですが、まったく問題なかったですね。

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牛肉同様、豚肉もいろんなバリエーションがあります。料理人はただ仕入れるだけではなく、自分の料理スタイルに合う豚肉を探す(見つける)ことが食材と向き合うことだと思うのです。ノーブランドでも有名ブランドでも、なぜその豚肉を選んだのかをしっかり説明できる料理人が作った料理を食べたいものです。ただ安いからという理由だけで仕入れた食材ではおいしい料理なんてできないと思うのです。

 

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