仕事とは追求し続けること
公開日:
:
2013/08/08
イベント

9月11日にきたやま南山にて開催の「野生の牛を食す会」はいったいなにがどうなるのか見当もつかない。ただ、イルジョットの高橋シェフが料理し、南山スタッフが全力でサポートするという初の試みはわくわくせずにはいられない。しかも主役がこれ(写真)ですから。詳しくは(→クリック)
和牛一筋な方が現物を見たら、なんやねんこれは?!てな具合になることは間違いなく、ほんのり草の香りがする断面に思わずノケゾルことでしょう。
ロース芯を指で押したらズボッと入りそうになったのだが弾力で押し返された。一瞬、おっ!柔らかいのかと驚いたのだが予想通り硬そうだ。エージング期間が30日しかないのでどれくらい柔らかくなるのかわからないが、柔らかさを重視するものではないので、食べた時に参加者は何を感じるのか、そして生産者の西川さんは何を思うのか、そちらのほうが興味深い。この牛の肉を商業ベースに乗せることは難しいかも知れない。でも「無理」と決めつけることだけはしたくない。食べて感じれば何かが動き出すかも知れない。
サシを追求する生産者が大半のなか、私たちの取り組みは味の追求だ。と、えらそうなことを言ったところで、「おいしい肉とは」の問いにはいまだに答えられない。格付けとは「ものさし」でありあくまでも評価する基準、だったら格付けの基準に当てはまらない知名度の低い肉はどうなるのか、今回の野生の牛はC-1の評価だったが、イルジョットの高橋シェフや南山の料理人たちが格付けとのギャップを埋めてくれると大いに期待している。
そして、私はいい肉だと思えばシェフたちに紹介していきたいし、市場で評価の低い肉でもおいしく仕立ててお客様へお届けしたい。その1つが熟成肉であったり逆に屠畜から数日で精肉にするフレッシュミートなのだ。
ある方が「仕事とは追求し続けること」と言った。見た目だけの評価で枝肉を買い付けて自己満足している購買者、サシを入れることだけを追求して牛に負担をかける生産者。少し辛口ですが、追求し続けた先になにが見えるのか・・・
ある方がこうも言っていた。
「仕事の目的は感動とリピートである」・・・と。
【8th 肉Meets】IL GIOTTO高橋直史 × 駒谷牧場 野生の牛を食す会 in きたやま南山
お申し込みはFacebookイベントページから、もしくは直接お店まで
関連記事
-
-
肉Meets in 完全放牧野生牛 × イルジョット
イルジョットで修行中のきたやま南山@楠本社長の次男。母との久しぶりの対面もイルジョットスマイ
-
-
【第2回肉Meets】30日熟成させて愛農ナチュラルポークは奇跡の味だった
イルジョットに到着して最初に目に入った光景が先日書いた記事の写真(→クリック) とにかく
-
-
よみがえりのレシピ上映会は7月24日きたやま南山にて
アルケッチャーノの奥田シェフが山形の庄内平野で巻き起こした奇跡がすばらしい映画になりました。
-
-
エシカルな牛肉とは?!~牛肉の理想と現実、これからの牛肉について~11月14日ギューテロワールにて公開講座のご案内
この写真は、2014年3月12日に北海道様似新富の駒谷牧場、西川さんところに伺ったときのものです
-
-
おいしい牛肉を手に入れるには情報と人脈
過日、草原あか牛『eco beef』セミナーが開催された。前後のスケジュールを詰め込みすぎた


















