日本と韓国のカルビ事情
公開日:
:
2013/01/23
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プルコギとともに韓国の代表的な肉料理といえばカルビ。
しかも、レパートリーが豊富で、日本のように焼肉のカルビだけではなく、ヤンニョムカルビや塩だけで味付けした生(セン)カルビ、肉を細かく叩いて焼くトクカルビなどがある。
写真は、骨付きの牛バラを甘辛いたれで蒸し煮にしたカルビチムだが、私はこれが大好きで韓国へ行くと必ず食べる。いつも同じ店に行くのだがいまだに店の名前を知らない。
骨から外した肉を食べ、残ったスープは調理場でごはんを入れて煮込んでくれる。
これがまた絶品の旨さなのだ。
ところで、和牛一頭仕入れで、一番困るのがカルビがたくさんとれないことだ。
焼肉店では、ロースよりカルビの人気が高いため、品切れになるとクレームになりかねない。
焼肉屋なのにカルビが品切れてどういうことや!みたいな感じで・・・。
そのあたりをどのようにして回していくかが、一頭仕入れのむつかしいところではあるが、モモでもサシが入りやすいシンタマのヒウチやイチボなどをカルビとして販売している店もある。
あまり関心しないが、サシ=カルビで消費者も納得してしまっている感じもしないではない。
肉屋の感覚でカルビといえば、サンカクバラ、ナカバラ、ソトバラのサシの多い部分になるのだが、ブリスケも赤身カルビとして需要がある。
ともあれ、私の周りではサシのある肉より赤身が好みという声が年々多くなっているのは確かであり、焼肉の世界でも新しい価値観が生まれつつあるように感じる。
韓国のように、日本でも多種多様のカルビ料理が楽しめればうれしいのだが。
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