1月20日(日)6:15~NHK「うまいっ!」をご覧ください
公開日:
:
2013/01/19
すきやき
私は、霜降り肉よりも赤身肉が好みではあるが、だからといって霜降り肉をまったく食べないことはない。
ときどき、舌でとろけるようなコクのある霜降り肉を食べたくなるときもある。
もちろん、もともとは赤身肉好きなので、たくさんは食べられない。
当店の霜降り肉は、生産農家さんにお願いして粗飼料をたっぷり与えてもらっているおかげで、お客さんから食感があっさりとしていると喜ばれている。
しかし、それでも食べ過ぎると重い。
雌牛だから融点が低いとか、オレイン酸がどうとかいう問題ではなく、霜降り(サシ)は脂なので食べ過ぎればくどくて当たり前なのだ。
写真のロース肉は、木下牧場さんの近江牛だが、すき焼きのたれで煮込んだあと、皿に盛りつけただけだが、これがうまくてうまくて・・・
さらに、ここへ溶き卵を投入するとこうなる。
写真は、夜遅くに食べたため150gと遠慮したが、いつもは200g~250gをおいしくいただく。
もちろん胃もたれなく、赤ワインともよく合う。
さて、明日1月20日(日)午前6時15分~6時49分
NHK うまいっ!にて木下牧場が紹介されます。
本邦初公開の熟成庫も登場しますので、ぜひご覧ください。
当店の契約牧場としてこの10年、私の無理難題を嫌な顔1つせずにお聞きいただいている木下牧場さんですが、おそらく県内の生産者でここまで一緒に共創できる牧場さんはぜったいいないと断言できます。
この10年間の取り組みは、さまざまな方面から大きな反響をいただき、2010年には、フード・アクション・ニッポンアワードにおいてプロダクト部門優秀賞を受賞させていただきました。
その流れと勢いから不可能といわれた国産飼料100%で飼育した近江牛を昨年の10月には2頭出荷することができました。
今年の10月からは、新たに藤井牧場さんも加わりコンスタントに出荷できるように現在調整してくださっています。
そんな背景も含めて、明日の朝、NHK「うまいっ!」にてご覧いただくことができます。
約30分間の放送に私たちの取り組みや牧場の様子などが凝縮して放送されます。
近江牛の生産地、ここ滋賀県でも木下牧場さんと私たちの取り組みは他の生産者や同業他社から見ればお金にならない無駄なことばかりなのです。
ときにはバカにされることもありました。
しかし、本当のおいしさは、自分たちが納得して食べられるかどうかだと思うのです。
格付けや雌牛にこだわる同業他社さんがほとんどですが、私のこだわりはそこではなく、牛が食べるエサであり環境なのです。
牛はもともと草食動物であり、自然環境の中では仔牛の頃は母牛の乳を飲み、その後牧草を食べて育ちます。
草で育った牛肉の脂肪は融点が低いため、体内に留まることがないことから当店の牛肉は、冒頭にも書きましたが、比較的あっさりとした食感だとご感想いただくことが多いのです。
38年前に始まったアメリカの食育のスローガンは、
「食べたものが私自身、そして貴方自身です。私の健康は何を食べたかで決まります」
となっています。
つまり、私たちが食べている動物が何を食べているかで私たちの健康も決まるということです。
そのあたりも番組を通してぜひご覧いただけましたら幸いです。
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