私たちの取り組みに参加してインタレストをシェアしていただきたい
うちのテレビは買ったときから異常があり、忙しさにかまけて購入先の電気店に連絡しないまま3年が過ぎた。
なにが異常かというと、テレビとビデオを一緒に購入したのだが、録画が開始されると電源がONになりテレビがついてしまうのだ。しかも大音量で・・・。
帰宅したらテレビがついていることがあり、そろそろ買い替えかな、なんて思ったりもするのだが、最近は怪現象が起こらなかったので次第に気にしなくなっていたのだが・・・。
昨夜は、本を読んでいて気がつけば深夜の3時、これはヤバイと7時に目覚ましをセットして慌てて布団にもぐりこんだ。
そして、6時15分に大音量とともに久しぶりの怪現象で目覚めてしまった。
NHKの「うまいッ!」を録画していたのでスイッチが入ってしまったのだろう。
起きてからじっくり見ようと思っていたのだが、脳が半分寝たような状態でリアルで見ることになった。う~ん、かなりカットされていて少々ガッカリ。
しかし、繁殖肥育一貫の取り組みや、昨日のブログにも書いたが和牛では無理だといわれ続けた国産飼料の取り組みなどをうまくまとめていただけた点については感謝している。
近江牛といえば霜降り肉のイメージが強く、松阪牛や神戸牛と競い合うように成長してきたブランド牛ではあるが、番組で荒木さんがおっしゃってたように肉質等級(A5とかA4とか)はおいしさの評価ではないということを知っていただきたい。
グルメ番組では、サシの多いA5評価の肉を誇張して取り上げたり、雑誌やネットショプでも同じだが、こだわりも大事だが“そこ”じゃないよと言いたい。
もちろん、サシを極めて芸術品のような肉牛を作り出すことも、継承していかなければいけないことだし、肥育農家からすれば、肉質等級で良い評価を受け高く売れれば、モチベーションアップと経済的にも余裕がうまれる。高く売れないと次の子牛も導入できないしエサも買えない。
とまぁ、これは一般的な肉牛農家の話であって、私たちが取り組んでいること、これからさらに3年かけて取り組もうとしていることは、牛が食べるエサであり、そのエサを食べた牛の肉を人が食べて血となり肉となるという現実に挑んでいるのだ。
そして5年後には、木下牧場の200頭すべて国産飼料で育ち出荷できる体制を確立していきたい。そのためにも、買い支えられるだけの仕組みを作っていかなければ立ち行かない現実に直面している。
おいしさに関してもこだわっていかなければいけないが、その前に本当の意味での安全、安心をお届けするためにも、私たちの取り組みについて1人でも多くの方に参加していただき、インタレスト(興味・関心)をシェアしていただきたい。
「真面目にコツコツやっていればいつかは分かってもらえる」
そういって評価してくれる方もいる。
もちろんありがたいし言ってることはよくわかるが、それでなんとかなった事例を私は知らない。
私たちのプライオリティは、屠畜後の評価でもなく、もちろん肉になったときのサシでもない。生きている牛がなにを食べて育っているのかであり、そこに共感していただける人たちと一緒に共創(co‐creation)していきたい。
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